素数ゼミを食べに行くメモ

みなさん、そろそろ北米で素数ゼミの大発生になる時期が近づいて来ましたね!中にはGWに先取りセミ鑑賞してきた強者もいるのかな?これを書いている人は5月後半に大発生を見に行って、食べてくる予定です。(ついでにメキシコの虫も味わってくる予定ですが、それはまた別の機会に)

ちなみにこれを書いている人はこんな本出してます。みんな読んでね(宣伝)


日本からもセミを見る(&食べる)目的での渡航者が押し寄せると信じて、少し情報を整理しました。いただき女子マニュアルのように有用ではないけど、ざっくり読んで見てくださいね。

素数ゼミが何か?という点は下記の記事がわかりやすいかと。交尾タイミングがうまくズレる最小公倍数が大きい素数周期のセミが生き残ったのですね。

今回の素数ゼミ大発生が凄いところは、13年ゼミと17年ゼミが同時に発生(場所は隣接)してアメリカ全土で1兆匹を超えるセミが同時発生することなんです。

Brood XIIIが17年ゼミのグループでイリノイ州周辺に発生、BroodXIXが13年ゼミのグループでイリノイ州では南の方に出てくる予定。両方が同時に見れるポイントは限られていて、イリノイ州スプリングフィールド周辺で両方見れる(堪能できる)かも。交通手段とかは後ほど。

さて、本題です。私は食用昆虫の関係者なので、当然食べることを考えて渡航します。221年ぶりの同時発生なので、両方を一緒に堪能できる機会なんでなかなかない…! 
さて、考えてみてください。素数ゼミ自体は昔からいます。クリエイティブなアメリカ人が食べ方を考えないはずは無いですよね?偉大なる先人の知恵を拝借しましょう。行って轟音と道を埋め尽くすセミを眺めるだけなんてもったいない。食べにいかないと。

①CICADA-LICIOUS
 セミ渡航を検討している人、もうCICADA-LICIOUS は読んだよね?
CICADAはセミで,、Deliciousは美味しい、なので、直訳すると美味しいセミ?って感じになるんですかね。2004年に作られている資料でインターネット黎明期感が少し感じられます。
 載っている料理、最初からソフトシェルCICADAなので、著者の人、分かっている人ですね。羽化したてのセミは柔らかくていいんじゃないですかね。

Soft-Shelled Cicadas (weebly.com)
↑CICADA-LICIOUS

はい、次は料理本です。こちらは電子書籍でも読めます。アメリカに行けない人も読んで気分だけでも堪能しましょう。セミのパッタイとかのレシピも載ってるぞ。どれを再現しようか迷いますね

当然いろんな記事も出てます。このサイトは上記の本を紹介する他、どういうところからセミを取るべきか、といった話まで書いてます。

このサイトはセミ発生の地図が見やすくていいですね。

 わざわざ日本からアメリカ行ってまで食べるセミの食べ方ですが、日本人ならセミ寿司作る?いえ、もうアメリカ人がやってます。かくいう私も寿司作りに行きますがやはり寿司はみんな考えます笑


 ちなみにセミ採取自体は日本でもできるので夏になったら食べてもいいんですよ。こちらは蟲喰ロトワさんの記事です。


 さてさて、上記の詳細な翻訳は要望があったらまとめるとして、実際にセミを食べに行く人は何をすればいいのかをリストアップしてみます。みんなも金とフリーな時間をなんとか確保して、221年に一度のお祭りを堪能しに行くんですよ!


$お金$

 円安だったり原油高だったりインフレだったりで、セミを食べに行く渡航の最大の障壁は資金となるでしょう。

【航空券】
 とりあえずイリノイ州周辺で2種類のセミを食べに行くとすると、イリノイ州のシカゴに行くことが定石となります。シカゴは羽田とかから直行便(ANAというかユナイティッド/JAL)が飛んでいるので、どちらかから行くのがいいでしょう。関西とかだと調べてないけど、アメリカンとかで乗り継いでシカゴに行く方が安くつくかも。
 そんで航空券代ですが、日程にもよりますが30万円くらい覚悟しておいた方がいいでしょうか。航空券代も高いですが、燃料サーチャージで10万円弱かかったりします。貯金を切り崩すなり、夏のボーナスを使うなり、親に借りるなりして調達しましょう。221年後にあなたはいませんので今年行かずにいつ行くんですか。

【宿泊代】
シカゴ都心部のホテルに泊まると一泊5万円くらいが吹き飛びます。日本のホテル感覚で泊まるにはこの金額くらいはかかってしまうでしょう。一方で、セミを食べたい人は、調理スペースも重要です。エアビーアンドビーとかでキッチン付きの部屋を探したりしましょう。

【移動手段】
シカゴ周辺で17年ゼミだけ見れればいい、という方は別ですが、やっぱり両方のセミをみたいですよね。シカゴから、2種混ざるSpringfieldやLincoinあたりまで移動する手段はバスや電車があるようですが、セミという予測不可能な生き物を見るにはレンタカーやタクシーが現実的ですよね(イリノイ州のバスはわけわからんので、解説というか理解を断念しました)
ハイヤーやタクシーはかなり高くつくので、レンタカーも有望な選択肢になりますが、国際免許(日本の免許持ってる人なら免許センターで割と簡単に取れます)が要るのと、数万円のレンタル費用、そして慣れないアメリカの運転という最大のハードルが待ち構えています。まあ221年の前にはすべて些細な問題ですね。

多分旅慣れている人&英語で色々調べたりできる人なら50万円くらいで見て食べて回れるんじゃないでしょうか。現地に知人がいたり、マイル使ったりして安く行ける人はもっと行きやすいかな。逆に英語できなかったり、免許ない人は費用跳ね上がりがちなので、色々と覚悟して突っ込みましょう。数人でエアビーの宿やハイヤー代をシェアして行くのも良い手段です。
 この記事は陸マイラーや限界旅行勢向けではなく、昆虫愛好家向けなので、テクニック持ってる人はどんどの使って安く渡航しましょう。

【その他】

パスポートとアメリカ渡航に必要なESTA(ビザではないけどアメリカ行く/通るときに必要な申請)はお忘れなく。


さてさて、食べる以外でもセミをもっと知りたい?そんなあなたにはこの本、A Tale of Two Broodsが必読図書です。2つのセミ個体群の物語などが詳細に載っていますよ。



さて、番外編の参考図書です。私の書いた2冊の本を貼っていくので読んでみてくださいね。昆虫の魅力をたっぷり詰め込んだ旅行記と

昆虫食の情報を突っ込んだ書籍です。

では、皆様のセミ賞味報告をお待ちしております~

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