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ストレスとの付き合い方を考えるきっかけに。『休養の地図』大和書房

くっぺ@復職の人さんの『休養の地図:“仕事一辺倒”だった僕がメンタルダウンから職場復帰した話』(大和出版)をご恵投いただきました。

ご恵投って、普通使わないですが、本を送っていただいたということです。献本をもらった側目線の言葉。『スマホ時代の哲学』が紹介されている縁で、出版社よりいただきました。

自分に高いハードルを課しがちな人のための、セルフケア入門としてかなりいい本でした。




伊藤絵美さんの解説

ブログの体験記を体系的にまとめたような読みやすさ。元気な人なら、解説の伊藤絵美さんの文章から入ってもいい。読み終えた身からすると、結構当たり前のことを言っているようにも感じられてもったいない感じがしたので、先に解説を読んでおくと、良質な予告編のように読めたかもしれないなと思いました。

伊藤絵美さんというと、CBT(認知行動療法)やスキーマ療法などの一般向けの解説書が多数ある公認心理士。他方で、博士号持ちで、専門家向けの著作も多数あります(『事例で学ぶ認知行動療法』とか)。

私はこの辺りから入りました。

最初に呼んだのは、『つらいと言えない人~』です。開業医や心理士がクライアント(患者)としてやってきた事例を扱っているのが切り口が面白いなと思ったので買いました。

私もこういう本を読んでいるくらいので、カウンセリングで何かを言われたとき「ああ、今こういう介入されたな」ってわかってしまうはずです。それって結構厄介ですよね。どんな風に自分の心が扱われているのかを知りながら自分の心を預けられるのか問題。

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