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静かな時間の、ヒューマンドラマ。

最近、アマゾンプライムでドラマを見ている。

社会人になってここ数年、
ほとんどドラマは見ていなかった。

多分、ドラマの中の人生を受け止められるだけのエネルギーが、
私の中になかったのだ。

残業続きで疲れた身体に、
理想が詰まった夢溢れた世界が眩しすぎたのかもしれない。

では、何でドラマを見れるようになったのか。
それは育休中で仕事から離れて、
心が軽くなっているからかもしれないが、
ふと気づいたことがある。

見ているドラマの多くが、比較的夜更けの時間帯の放映なのだ。

なるほど、これは完全に想像の域を出ないが、
ゴールデンタイムの団欒タイムを経た、
いわゆる月9とかいう枠は、
キラキラしてエネルギッシュな物語を摂取しやすい。

逆に、世界が寝静まる夜更けは、
ひとり穏やかな時間。

そこで求められ、身体にスッと馴染むのは、
静かで優しい、穏やかな物語なのかも。

ということで、
最近見たお気に入りの物語をご紹介。

珈琲いかがでしょう

様々な背景や葛藤、悩みを抱える人々と、
移動珈琲屋を営む主人公・青山一が出会い、
一杯のコーヒーを通じて、癒される物語。

必ず毎話に珈琲が出てくる。
スタンダードなものから、ちょっと変わり種まで。

主人公の珈琲で人が癒されていくだけでなく、
主人公もまた珈琲に救われていく。

前半はオムニバス形式の一話完結型で進むので、
割と穏やかに見れるなと思ってたら、
後半は主人公がなぜ移動珈琲屋になったのか、
過去に迫りつつ急展開が続くのに驚いた。

凪のお暇を描いたコナリミサトさんの漫画が原作。
凪のお暇も見たことないので気になる。

こんな人におすすめ

  • 珈琲が好き

  • ちょっとだけ日々に疲れてしまった

  • 秘密がある系の主人公が好き

ソロ活女子のススメ

独身の頃から、1人で何かするのが好きだったので、
タイトルで惹かれて視聴。

一話完結型で、
都内OLの主人公・五月女恵が、
毎回いろんなソロ活に勤しむ物語。

颯爽と定時で上がり、
ひとりリムジン、ひとりラブホ、ひとり呑み、ひとりBBQ・・・
自分のために自分の時間とお金を使い、
自らの心を解きほぐしていく過程は、
見ているこちらも癒しをもらえる。

ひとり○○というと、
人との付き合いが苦手な人のやることというイメージもあるかもしれない。
実際、主人公も、
どうやら始まりはそれの類だったようだ。

けれど不思議なことに、ソロ活に勤しめば勤しむほど、
逆に人と出会い、人と交差し、心の栄養になっていく。

毎回ソロ活の場になるお店等は実在し、
番組の最後で紹介してくれているので、
都内住みの方は行ってみるのも楽しいかも。

こんな人におすすめ

  • ソロ活に興味があるが、一歩踏み出せない

  • 自分は人付き合いがあまり得意でないと思う

  • ひとり時間が好き、または興味がある

きのう何食べた?

漫画が話題になってたので、存在は知っていたが、
逆に敬遠してしまっていた。
なんで見てなかったんだろうと後悔。

職種も性格もカミングアウトに関する考え方も異なる、
ゲイカップルのシロさんとケンジを取り巻く物語。
ゲイとしての葛藤も描写されるのだが、
総じて、性別関係なく、誰かが体験してそうな人間模様を描いていると思う。

どんなにすれ違ったり落ち込んだり喧嘩しても、
2人で食卓を囲むことで、
ホッとし、力が抜け、素直な気持ちになり。
最後は笑って終わる。

関係性の名前は色々あるけれど、
こういう関係、素敵だなと思う。
大切にしたい存在がいるということの、
尊さと愛しさを改めて教えてくれる作品。

あと、料理シーンは結構ガチなので、
見ているとすごく食べたくなる。
帰ったらこんなご飯が出てくるケンジが羨ましい。笑

こんな人におすすめ

  • 大切にしたい人がいる

  • 食べることが大好き

  • 恋愛に刺激よりも安らぎを求めている

「僕の姉ちゃん」

黒木華演じる姉ちゃんと、杉野遥亮演じる弟が織りなす、
ちょっとした日々のあれこれを描いた物語。

正直、育児しながらながら見してたので、
ストーリーを説明しづらいのだが笑、
逆を返すとそんな気軽な気持ちで見れる作品。

両親の海外駐在で、2人暮らしをする姉と弟。
社会人なりたてで仕事に恋愛に悩む弟に、
あっけらかんとして自由な姉。

私も弟がいるが、こんな関係にはならなかったな…笑
少し羨ましいぐらい、穏やかで、
でも静かに心配しつつ見守っている関係。
親子とも恋人とも友達とも違う関係。

2022年テレ東で放送予定で、
アマゾンプライムでは一足早く全話配信しているようです。

こんな人におすすめ

  • 頭を空っぽにしてボーッとしたい

  • 男と女の考え方の違いで疲れたことがある

パンとスープとネコ日和

「かもめ食堂」などの作品のスタッフやキャストが送る、
全4話の物語。

ひょんなことから、母の遺した食堂を改装し、
パンとスープだけを提供するお店を始める。

大きな事件は起きないけれど、
主人公とそれを取り巻く近所の人、出会ったお客さん、
それぞれが頑張り支える、優しい時間。

全4話というボリューム感も程よいので、
気軽に見れます。

こんな人におすすめ

  • 「かもめ食堂」などの、あの空気感が好き

  • ホッとしたい、穏やかな気持ちになりたい

  • 街の小さな食堂・カフェが好き

まだまだ増やしたい、穏やかな時間。

どれも見始めた時点で完結している作品だったため、
リアルタイムで放映しているドラマと違って、
一気見できてよかった。
その分、見終わった後のロスも大きい。笑

あと、よくよく考えるとテレ東率高めだな…
(私の地域では見れない)

職場復帰までまだまだ時間はあるので、
息抜きも兼ねてもっともっと素敵な物語に出逢いたいな。

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