見出し画像

映画「こどもかいぎ」とランゲージアーツ

こんにちは! 

今日は娘をすこーしだけ早く園に届けて、映画「こどもかいぎ」を見てきました。「こどもかいぎ」は子どもたちが「かいぎ」をする保育園を1年間に渡って撮影したドキュメンタリーです。

公式サイトはこちら


めちゃくちゃ興味深いだろうな~。こどもってどんなこと話すんだろう?
と思い期待満々♡

感想は
期待通り!終始、気づきと納得の連続でした!


特に心に残った言葉6選とわたしの感想を書きたいと思います。
(**映画を見終わってからメモしたので、言い回しや表現が違うところもあると思います。ご了承ください。)


①≪波風立たないことだけが平和じゃない。言いたいことを言い合える平和もある。≫

本当に!大人になるとなぜか場を乱さないように、逸れないように、嫌われないように、自分の言いたいことを言わなくなる。言わないことの方が「良い」とさえ感じてしまう雰囲気がありますよね。特に日本はその傾向が強いように思います。逆に海外にいると自分の意見を持っていないと「何も考えていない人」と思われがちなんですけどね。


②≪大人が(話し合いを)終わらせない。≫
これもあるあるだなと思います。子どもどうしの会話や喧嘩など着地点が見つからないときに、大人がまとめて結論付けてしまう。

あるいは型にはまったセリフのやり取りでOKにする。
例えば「ごめんなさい」「いいよ(許すよ)」のやり取りが代表的だと思います。
この言葉を言ったからといって、本当に意味での「和解」や「歩み寄り」ができたのかはとっても疑問ですよね。本映画では園にピーステーブル)いう机があり、喧嘩や仲たがいがあった時には、子どもたちだけで話し合いをする場所がありました。


③≪こたえはなくていい、言いたいことを言っていいんだ。みんな違うんだという経験をさせることが大切。そこから違いを受け入れる経験が「多様性」につながる≫
これは②につながる内容ですが、こたえを出すことよりも、伝えること、言ってみることの方が大切です。

このプロセスに慣れることによって、自由に自己表現ができるようになります。また、聞いてくれる環境があることで、受け入れられている安心感があるので相手も受け入れることができる。何より大事なのは、自分に自信が持てるようになり、自己肯定感にもつながるということです。


④≪結論よりも、そこに行き着くプロセスのほうが魅力的≫
これは②③とくれば納得の文章だと思います。
大人になると、どうしても結果や実績がものを言う環境に身を置かなければいけません。評価主義という点からみれば、もはや小学校からこの結果や実績の世界に子どもは入っていくことになるのですが。。

だからこそ、幼少期や成績表がない時代、小学校へ入る前からの対話を大切にしたいなと思いました。
自由に言葉を使って自己表現できる場所。その自己表現が評価と結びつかない環境。そんな場所を与えることがとても大切だと思いました。


⑤≪「見守る」とは、ただそばにいるという事ではなく、子どもが何をしようとしているのか、何に興味があるのか理解しようとすること。≫
ただそばにいるという事ではなく、なんにでも「いいよ」と言って、常に受身の姿勢という事でもなく、何をしようとしているのか、何に興味があるのか理解しようと努めることを「見守る」と定義していました。

これはランゲージアーツ(言語技術)の+1の技能「観察」の技術と言い換えることもできます。「見守る」って全く受動的ではなく、とても能動的なアクションで労力がかかるものなんですよね。


そして最後、わたしがこの映画で一番心に響いた一文が

⑥「経験を言葉にする事も経験である。
そうか!!!そういう表現があったか!!!
と衝撃を受け、一瞬息が止まりました。

「可愛い子には旅をさせよ」とは言ったものの、沢山の素晴らしい経験や思い、感想や意見も伝えなければ宝の持ち腐れ。

でも自分の経験を言葉にするのもなかなか難しい。子どもならなおさらです。だからやっぱり大人である私たちが「こどもたちが自由に話せる場、環境を整えてあげること」を考えていくことがとっても大切です。



以前『ママって何だろう 家族ってなんだろう』というnoteを書きましたが、



共有する時間を持ちやすい場所(家)だからこそ。



お家は子どもが外で経験したこと、思い、感情、感想が言える、聞いてもらえる環境であってほしい。

お家でママがランゲージアーツ(言語技術)を使ってファシリテーターになり、「こどもかいぎ」ならぬ「かぞくかいぎ」ができたら素敵だろうなと思いました。

そして私のように、バイリンガル育児をがんばるママであれば、
日本語×ランゲージアーツ(言語技術)で会話をすれば「日本語で話すのは楽しい」という感情が自然と生まれてきて、長期的なバイリンガル育児に必ずプラスになると確信しています。


そういえば、
映画の中で、担任の先生(こどもかいぎのファシリテーター)でさえ

『これでよかったのか』
『私の一言で(子どもを)傷つけたくない』
『ほかにやり方はなかったか』
と葛藤していました。


毎日こどもかいぎをしている先生でさえ毎日悩んでいるんだから、私達ママが家で実践してみようと思ったら、もちろん、簡単じゃないでしょう。


でも、


こたえがないからこそ、毎回考える。
言葉にできないからこそ、一緒に言葉にしてみようとする。
よくわからないからこそ、質問する。

それが実はもう
「言いたいことが自由に言える環境(かぞくかいぎ、こどもかいぎできる環境)」
なのかもしれないなとも思いました。


ぜひ、お時間ある方は「こどもかいぎ」見てみてくださいね!


「ママのためのランゲージアーツ講座」9月開講します。
説明会を実施します。

第1回 7月28日(木) 15時~ (イタリア時間 8時)
第2回 8月6日(土) 22時~ (イタリア時間 15時)
第3回 8月22日(月) 22時~ (イタリア時間 15時)

参加ご希望の方は以下のリンクからお申込みください。https://forms.gle/XfwHw4fXBujZ8YSSA


公式ラインでは毎月の交流会、勉強会や講座の案内が届きます。
お友達登録していただけるとうれしいです♡


今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

Grazie mille!
alla prossima! ciao, ciao!



いいなと思ったら応援しよう!