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アベコベの世界 自己否定の仕組みその6

今回はパーツセラピーでは「復讐パーツさん」をあつかいました。前回あつかったパーツさんが緩んでくれたおかげであらわれてくれました。きっかけとしては旅行から帰ってきた母親から身に覚えのないことを言われケンカになったことでした。何日も怒りがおさまらず、何故こんなに腹が立つの考えました。今にしてみるとこのようなことが幼少期から繰り返されていたのだと思います。子供の頃は親は正しいと思っていたので「自分が悪いからいけないんだ」と自分を責めて気持ちを納めてきました。しかし本心(無意識)ではそうではなく怒りや憎しみが積もり積もりっていて、それが「復讐パーツさん」となったようです。
その主宰でパーツセラピーをしてもらいました。まずパーツさんに出てきてもらい「何が怖いの?」「いくつの時からいるの?」「どんなお仕事をしているの?」と質問を繰り返していくと色々なことがわかってきました。子供の頃は親に抵抗したら生きていけないので、無抵抗でいるしか方法がなかったのです(自己防衛本能)。そして、親に責められる→自分を責める→怒りと憎しみが蓄積→復讐心→執着する。これが親から離れられない原因となっていました。セラピーでは「復讐パーツさん」の気持ちを充分聞いてあげてから暖かくてお菓子がある安全なお部屋に戻してあげました。生きていくために相手を受け入れ自分を全否定するしかなかった状態だったこともわかり「迎合パーツ」さんもいると言う話しになり次回以降扱いましょうと言うことになりました。

「復讐パーツさん」は愛着の対象が敵(自分を傷つけ攻撃されるので)だと言う苦しみや混乱(葛藤)を感じていました。例えば親が日常で「仲良くしよう」と言っていたのに実際には「攻撃してくる」などの真逆の表現を繰り返すと子供はどうしていいのかわからず「アベコベの世界」に1人迷い込み「自分を責める」しかなくなるのだと思いました。
そして「アベコベの世界」では恋愛相手に対して「大好き」と言う感情が「苦しみ」や「混乱」と言う感情を同時に呼びさまし、その時に生じるネガティブな感情を回避するために「感情を反転」(自己防衛本能)させ「大好き」が「大嫌い」なったり、一概には言えませんがそう言ったケースもあると思います。
その逆のケースは【ストックホルム症候群】と言われるものです。精神医学用語のひとつで、誘拐や監禁などによって拘束下にある被害者が、加害者と時間や場所を共有することによって、加害者に好意や共感、信頼や結束の感情まで抱くようになる現象のこと。実際に1973年8月に発生したストックホルムでの銀行強盗人質立てこもり事件で、犯人と人質のひとりが結婚する事態がありました。
この場合は、「本当は嫌いだが相手には嫌われたくないので、本心を殺して相手にあわせる事」でご機嫌を取り危険を回避します。この時も感情を反転させ「大嫌い」が「大好き」になったりします。(自己防衛本能)
つまり「アベコベの世界」で本当は「大好き」なのに「大嫌い」となり、怖くて「大嫌い」なのに「大好き」という現象が起こっているようです。
「正常な世界」は「大好き」は「大好き」で「大嫌い」は「大嫌い」と感じる自然で無理のない状態です。
ただいま「アベコベの世界」から「正常な世界」に引っ越す途中です。やることはただ「自分を知り受け入れる」とてもシンプルです。




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