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能楽、海を越える⑥-3【武田伊左 先生】観光編🇵🇱ポーランドの観光名所

こちらの【観光編】の記事では、
ポーランド公演を経験された
武田伊左先生にポーランドの観光名所について
お話を伺いました!

■武田伊左 Takeda Isa
シテ方宝生流能楽師
平成2(1990)年、東京都文京区生まれ。武田孝史(シテ方宝生流)の長女。2000年入門。19代宗家宝生英照、20代宗家宝生和英に師事。初舞台「草紙洗」子方(2000年)。初シテ「吉野静」(2013年)。


🇵🇱ワルシャワの観光名所

ワルシャワで印象的だったのは歴史地区の風景です。
ワルシャワ歴史地区は、ポーランドの首都ワルシャワの旧市街です。第二次世界大戦後に17~18世紀の街並みを忠実に復元したもので、1980年に世界遺産に登録されました。

歴史地区の王宮広場

ワルシャワの建設は13世紀に遡り、1596年にクラクフから首都が遷されるや発展を遂げ、その繁栄ぶりは「北のパリ」と称されるほどでした。しかし1939年にナチス・ドイツが侵攻し、第二次世界大戦のによって旧市街のほとんどが瓦礫と化してしまいました。

戦後ワルシャワの町の復興のため、18世紀の画家の風景画や、戦前に建築科の学生たちが残していた建物の精密なスケッチを手がかりに、もともと使用されていた煉瓦を可能な限り再利用し、レンガのひび割れ一つに至るまで丹念な修復がされたそうです。
美しい風景に刻まれたワルシャワの歴史や人々の気持ちに心を揺さぶられました。

歴史地区旧市街広場
カフェやレストラン、お土産さんがたくさんあります。広場を囲むように復元されたヨーロッパらしい中世の建造物が並んでいます。



海外で少し時間があると一人で散歩するのが好きなので公園をチェックをしています。今回一人で行く時間はなかったのですが、ホテルや最終日の公演場所(ワルシャワ国立歌劇場)の近くにはポーランド最古の公園の一つであるサスキ公園(Ogród Saski)がありました。

サスキ公園


昨年は行けませんでしたが、ワルシャワで最も美しい公園と言われているワジェンキ公園(Łazienki Królewskie)には今度必ず行ってみたいと思います。ここで薪能をしたいという話も出ています

ワジェンキ公園


ポーランドの偉人として有名なショパンの聖地も観光地として人気だそうです。生家や博物館、公園などいくつかありますが、中でもショパンの本物の心臓が柱に保存されている聖十字架教会(Bazylika Św. Krzyża)。この心臓は本物のショパンの心臓だそうです!

聖十字架教会
ショパンの心臓が保存されている教会内の柱


ワルシャワは観光地が歩いていける範囲にぎゅっと詰まっているので、散歩しながら色々と歴史を感じたり、美味しいものを食べたり、景色を楽しみながら巡ることができました。

🇵🇱クラクフ

クラクフは11世紀中頃からポーランド王国の首都として栄えました。日本の京都のような町です。第2次世界大戦で他のポーランドの町のような壊滅的な打撃を免れたので、ヴァヴェル城(Zamku Królewskim na Wawelu)や旧市街をはじめ町全体が中世のたたずまいを残し、世界遺産に登録されています。

ヴァヴェル城
ヴァヴェル城
中央市場広場
色々なお店やカフェなどが並んでいました。
旧市街



来年1月末にはこのクラクフの美術館とワルシャワの大学にてワークショップをする予定です
食事や景色、文化、その街の歴史を学び、その国を知る。一方的に私たちの文化を観せるのではなく、その国を少しでも知って、その上で能楽の魅力をより一層体感してもらえるような発信の仕方をしていきたいと思っています。


武田伊左先生の公演情報

・「能へのトビラ 夏」
令和6年9月14日(土)14:00開演(13:00開場)
於:青葉の森公園芸術文化ホール
入場料:一般1,000円/学生無料
→能「天鼓」の一部上映 シテとして出演。
※別途体験ワークショップあり(HP参照)
チケット発売中!!
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・「九月宝生会定期公演 午後の部」
令和6年9月21日(土)15:30開演(14:30開場)
於:宝生能楽堂
入場料:一般5,500円/学生2,750円
→能「殺生石」のシテとして出演。

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