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【ダスカロスの教えに学ぶ4】「大天使」と「人間」(「真理の言葉」第1章より)/【番外編】「宇宙人」と「人間の形態」について


「大天使」と「人間」について

今回は、大天使人間について復習する。

まずは、大天使特徴から。

色と音の関係は、何でしょうか? 色は七つの基本的な色調(七つの波動周波数)に分類され、音は7音階(波動周波数)に分類されます。聖なる 大天使たち は、彼ら自身の光を表現し、彼ら自身の音を創造します。これらの音を互いに調和させて、宇宙を創造しています。大天使たちは、創造のための手を持っていないので、彼らの波動を使います。音と光の色は、大天使たちが創造をするための手段なのです。最初に彼らは自らがつくり出し、私たちも聞くことができる音から彼らの名前を知り、それから彼らは宇宙を創造するために音と光を利用します。

私たちは、人間が理解できる範囲で、大天使たちを分類してきました。従って、どのような説明も不十分であり、不完全と言わざるを得ません。私たちが彼らの中で生きることができるようになったとき、はじめてこれらの真実を知ることになります。そのために、あなたの意識とパーソナリティーをもっと高次のレベルまで上げていくと、いろいろの階級の大天使たちとコミュニケーションが取れるようになります。彼らは多くのことを教えてくれます。そして、彼らのように行動し始める人間に、進んで智恵を伝達してくれます。事実、私たちは彼らに類似しているのです。大天使たちは、人間の持つパーソナリティーの罪深さや意地悪さを見ることができません。彼らは人間の善性を把握します。すなわち、人間のパーソナリティーのどこかにある彼らと類似した部分、「」を受け入れます。

私の経験から言えることは、大天使たちは「」ではありません。彼らは、私たちが「」と呼んでいるものを表現していません。彼らが表現しているものは、「エゴ」で、これは彼ら自身の本質を表している一種の個別性です。従って、彼らは「大天使のエゴ」を持っていると言えます。「エゴ」は絶対無限の存在から切り離されていません。言い換えれば、彼らは私たちが「ワンネス」と呼んでいる状態からまったく離れていないのです。

「真理の言葉」15‐16ページ

大天使たち光の色などで表現される波動を使って宇宙(存在の世界)を創造している……というのは感覚的にひじょうによくわかる。参考までに、ハラランボス・ランバート氏の著書 を引用し、守護天使基本元素の大天使土の天使について説明しておこう。

私たちが 人間のイデア を通る時に、私たちと一緒に一人の大天使がついてきます。ギリシャ語でメタトロン(守護大天使)と言います。この守護大天使トロウンズ という高い階級から来ていて、私たちの全転生を通していつも一緒にいて守ってくれます。

守護大天使とは別に、4人の大天使も一緒についてきます。4つの基本元素を司るミカエルガブリエルラファエルウリエルです。この4人の大天使が、私たちの 3つの体 を生かしてくれています。大天使たちは、全智恵、全愛、全力 を持ち、固有の色、波動、振動そして音がありますが、形態はありません。しかし、時によって人間の形をとることがあります。

まず、ミカエルは「光と火の大天使」です。Michael(Ma-Ha-El, Maha は偉大な力、El は神)は古代エジプト語で「偉大な力の神」という意味です。「火のマスター」で、色はあらゆる色調の赤です。名前の由来は、火の音のバイブレーションであるマッハから来ています。ミカエルは私たちの体の温度をつくっています。

ガブリエルは「水の大天使」です。Gabriel(Kha-Vir-El, Kha は欲望、感情、Vir はエレメント、El は神)は古代エジプト語で、「感情とエレメントの神」という意味です。名前の由来は、水の音のバイブレーションから来ています。ガブリエルの色は、あらゆる色調のブルーで、私たちの体の中に70%あるすべての体液や血の流れをコントロールしたり、ミカエルと共同で血をつくっています。

ラファエルは「エーテル・バイタリティの大天使」です。Raphael(Ra-Fa-El, Ra は太陽、Fa はバイブレーション、El は神)は、古代エジプト語で「太陽とバイブレーションの神」という意味です。ラファエルは、ミカエル(赤)とガブリエル(ブルー)と一緒に働いているので、色はあらゆる色調の紫です。ラファエルの仕事は、私たちにエーテル・バイタリティをくれて、体を維持してくれています。このエーテル・バイタリティを、日本では「気」、インドではプラーナと言い ます。

ウリエルは「バランスの大天使」です。Uriel(U-Ra-El, U はスペース、Ra は太陽、El は神)、古代エジプト語で「スペースと太陽の神」という意味です。色は銀色がかった白です。ウリエルの役目は、私たちの体のために、ほかの大天使の仕事のバランスをとることです。たとえば、ミカエルの力をコントロールして、私たちの体温を36度位に調節しています。

シャマエルは「土の天使」です。 Shamael(Sham-A-El, Sham は光、A は物質、El は神)は、「光と物質の神」という意味です。シャマエルは大天使ではなく普通の天使で、ルシファーエレメンタル です。シャマエルは私たちの肉体(骨など、死後土に還る部分)をつくっています。

これらの大天使天使が、みな互いに共同して、私たちの体だけでなく地球についても水や温度のバランスをとったりして働いています。また動物植物も、大天使たちによって同じようにつくられ、守られています。

これらの大天使名前が、古代エジプト語から由来していることでもわかるように、エジプトの僧侶たちは、天使たちとコミュニケーションを取っていました。これら大天使名前は、3次元の世界での名前であって、4次元、5次元に行くと、名前が変わるのですが、その名前を知ることは禁じられています。またノエティック界より上に行くと、彼らの表現の違いをほとんど見ることができませんが、低い次元でははっきりと違いを見ることができます。

私たちが自分の体をもっと意識できるようになると、大天使たちの仕事と役割も意識できるようになります。私たちの意識のレベルが上がっていくと、大天使たちとコミュニケーションを取ることができます。

Noel註:ダスカロスの「エソテリック・ティーチング」では守護天使をメタトロンに限定せず、「トロウンズの階級からやってくる」とだけ書いてある。
ーーー(2024/4/追記)ーーー
「シンボル・オブ・ライフ」52ページ、以下の記述を見落としていた。
「ミクロコスモス的に見れば、このセンターNo.2はわたし達の右肩の上にある。マクロコスモス的に見れば、このセンターNo.2は「形成の様態」にあるセンターと言える。すなわちトロウンズ(又はスローンズ)の階級からの1人の大天使メタトロンが、自身の「エゴ自己超意識」の一部を投影させて、1人の「人間永遠の存在」としてエゴ化されることを言う。また、メタトロン人間のパーソナリティーの守護大天使ともなる」
ーーー(追記おわり)ーーー

ハリー・ランバート著「私は何のために生きているのか?」
Kindle版101‐103ページ、文中の太字化はNoelが実施

ミカエルは、ガブリエルは、ラファエルはエーテルバイタリティー、ウリエルはバランスを司り、大天使たちは マインド を使ったエーテル的な働きかけによって、人間の3つの体(肉体、サイキカル体、ノエティカル体)を維持している。物質的な人間の肉体の形成は、土の天使であるシャマエルが司り、シャマエルがルシファーのエレメンタルというのはなかなか興味深い……

で、彼ら大天使たちは、全てに等しく 全なる智恵、全なる愛、全なる力 を注ぐ。彼らは人間無知(悪)には一切関与せず、人間の一時的パーソナリティー の中にある彼らと類似した側面に対してのみ共鳴する……ということはすなわち、大天使の智恵、愛、力をたくさん受け取るためには、じぶんのパーソナリティーの中にある天使的な側面を、意識的に伸ばしてゆく必要があるということになる。

マタイ福音書25章29節の「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」というのは、人間のパーソナリティーにある天使的側面の有無を指摘したものだ。

大天使は、大天使のエゴを持っている。

この エゴ ギリシャ語の “εγώ(自己)” ……「自身の本質を表す一種の個別性」を意味し、絶対存在の自己充足性と多重性に一体化した 聖なるモナド霊-エゴ-存在) としてのエゴ(自己)である。

人間も同様のエゴを持っているが、「大天使のエゴ」と「人間のエゴ」には、有無という違いがある。

では、人間の「エゴ」と大天使の「エゴ」との違いは何でしょうか? 人間の「エゴ」は、「」となり、分離の世界 に入っていますが、大天使はそのようなステップを取ってはいません。ですから、人間は「エゴ」であり、一方大天使は「」の表現を持たず、単純に「エゴ」なのです。いろいろの大天使の階級間の違いを説明することは困難です。その違いは隔たりと言うよりは、むしろ一種の質の違いであり、それはある大天使の階級に属するための適性のようなものでしょう。

大天使は、一つの階級から他の階級に移ることができるのでしょうか? 彼らが希望する限り、それは可能ですが、彼らは彼らの本質的な階級に戻る性質を持っています。このことは、彼らが彼ら自身の中に、私たちが “ 一体化 ” と呼んでいる状態を持っていることを意味しています。これは私たちにとって容易に理解し難いことですが、彼らは “一体化” の状態にあり、同時に彼ら自身の本質を持っていることになります。私も理解できませんが、それが事実であることを確信しています。私は大天使たちとコミュニケーションが取れますが、なぜそれを理解できないのでしょうか? なぜなら、私も分離の世界に存在する「」であり、人間としての「エゴ」を持っているからです。

「真理の言葉」16ページ、一部の太字化はNoelが実施

人間は「エゴ」、大天使は「エゴ」というのはどういうことなのか? 上記だけではわかりづらいので、ダスカロスの「エソテリック・ティーチング」から引用し、補足したい。

一人の人間は無限の 聖なるモナド の一つであり、多重性 の構成分子として絶対存在の中に存在しています。また神聖なる 意志の喜び からみずからを投影し、表現しています。なぜなら意志の喜びは、また私たちの意志の喜びでもあるからです。

一つの聖なるモナドとして、また一つの エゴ存在 としての自己において、人間は大天使とほとんど変わりなく、「大天使的人間」と、呼ばれています。しかし、その自己は 人間のイデア を通過し、その瞬間から絶対存在の中でそれ自身、個別の光を放ち始めます。これは エゴ存在自己意識 となって、全なる愛全なる智恵全なる力により、別の領域に入ったことを意味しています。

ここで私たちは、内なる自己 について2つの基盤を得たことになります。その一つが絶対存在に内在する聖なるモナドとしての自己であり、もう一つが人間のイデアを通過し投影された、自己認識としての自己です。私たちの聖なるモナドとしての自己は、みずからを表現するために大天使の階級にある人間のイデアを通過し、それにともない大天使とはかなり異なる別の存在になるのです。

大天使的人間のイデア人間のイデアという2つのイデアを通過することにより、人間は大天使が味わうことのできない特権を与えられます。人間のイデアの中には、聖なるモナドが形を成すための、一つの形態の鋳型があります。といっても、実際に形を成すのは聖なるモナドそのものではありません。聖なるモナドが変わるのではなく、その投影が形を成すのです。

そして、この投影が形をとったものこそ私たちが 永遠のパーソナリティー と呼ぶ自己の段階であり、これが私たちのパーソナリティーのエゴに相当します。このエゴ自己意識 としての自己から空間・場所・時間の世界に投影され、転生の循環の中に入ります。エゴ永遠のパーソナリティーであり、永遠にして不滅の超素材でつくられています。

永遠のパーソナリティーは経験の世界に降りてくる時、そこに独自のを映し、みずからの人生のシナリオを考えます。そして空間・場所・時間の世界において、さまざまな名前を持つさまざまな現在のパーソナリティーを身にまとい、これらの世界であらゆる方法によって自分自身を表現していくのです。

この点を理解しておきましょう。エゴ存在 がみずからを投影して 自己認識 となるように、自己認識 もみずからを投影して、永遠のパーソナリティーとなります。そして、その永遠のパーソナリティーがみずからの影を特定の空間・場所・時間にある物質界に映し出し、そこに生命現象を与えると現在のパーソナリティーとなるのです。

つまり、私たちの永遠のパーソナリティーとしての自己は、この分離の世界のみに存在するわけではありません。それは一部であり、自己は依然としてそれ以前の段階にと共に存在しています。そして、永遠のパーソナリティーはみずからの中に空間・場所・時間の世界で得た印象や経験をすべて記録していくわけです。

どこに記録するかというと、重い物質的肉体サイキカル体ノエティカル体という3つの体を構成する物質素材によってつくられた 永遠の原子 と呼ばれるセンターです。このセンターは、私たちのエーテルハートの中、肉体における心臓とまったく同じ位置に存在しています。

物質的であると同時にサイキカルであり、ノエティカルでもある永遠の原子は、自己認識魂 が最初に永遠のパーソナリティーとして自己を表現した瞬間に生じます。それは最初の転生の瞬間からすべての経験、行動、感情、思考を記録した、永遠のパーソナリティーの記録年鑑のようなものです。

「エソテリック・ティーチング」49‐51ページ

文句のつけようのない説明!……ですが、文字ばかりだと頭がグルグル (ට_ට) するので、図にしてみた。

人間も、大天使も、元をたどれば 聖なるモナドとしての自己エゴ存在)であるが、それぞれの選択によって大天使になるか人間になるか決める。この段階はおそらく7次元(コーザル・ステート)で、大天使を選んだ場合は大天使のエゴ人間を選んだ場合は 大天使的人間 のエゴを持つのであろう。

さらにそこから 大天使人間は 人間のイデア を通過し、ひとつ下の6次元(ノエティック・ステート)に降りる。すると「エゴ」(人間のエゴ)になり、聖なるモナドの投影である 永遠のパーソナリティー が形づくられる。そこからさらに、「自己認識」としての自己を分離の世界(3~5次元)に投影すると転生のサイクルが始まり、空間・時間・場所の世界で、さまざまな一時的なパーソナリティーを身にまとって自己を表現してゆくのだ。

「人間の形態」と「宇宙人」についての考察

ダスカロスは人間転生について、以下のように説明している。

永遠の今 において、形態には 実現性の循環 が備わっている。どのような形態であれ、この原理から逃れることはできない。つまり、人間常に人間として転生するのであって、一つの形態別の形態転生することはあり得ない

これまでの解説から、人間とは「自己認識 を有する存在」と定義することができるが、人間の3次元形態の定義は不明である。なので、ダスカロスのいうところの「人間の形態」が「3次元における地球人類の形態」↓ を意味するものなのか? その点について考察してみた。

パイオニア探査機の金属板

天の川銀河には2000億~4000億個の恒星、宇宙には2兆個以上の銀河があるのに、『自己認識を有する存在3次元形態が「太陽系第3惑星の地球人類1種のみ」というのは、普通に考えてあり得ない。太陽系外惑星は数多く確認されている。

地球と著しく環境が異なる惑星には、地球人類とは異なる形態の人間(「自己認識-魂」を有する持つ存在)……つまり、宇宙人がいても不思議はない。

ただし、これは物質界における場合であって、非物質界では事情が異なってくる。非物質界では想念が形態を決めるので、サイキカル体やノエティカル体を3次元形態と同じにする必要はないし、5次元以上では宇宙全体がひとつに融合している(が、振動周波数によるプレーンの区分はある)ので、地球人と宇宙人の区別をつける意味がない と Noel は考えている。

マルキデス氏の「メッセンジャー」第10章には、1979年にダスカロスが宇宙人に遭遇した話が掲載されている。宇宙人といっても、肉体のない高次5次元(高次ノエティカル界)の存在である。

ダスカロスはトランス状態から目覚め、ETたちとの体験を興奮して話した。
「彼らは本当に進化している。ノエティックの高次元にいて、形がない。彼らは、私に自分のイメージを捨てて、彼らのところに来ないかと誘ってくれたのだ」
「行く必要がありますか」と、イアコヴォスは、彼の師を止めるのは無理だと知りながらつぶやくように言った。
「もちろん」と、ダスカロスは頑固に言って、これから何をするか説明した。
「今から自分のイメージを横に置いて、自分の自己意識だけで行かなければならない」

ーーー(中略)ーーー

スカイラブ を押すのに苦労をしていたんだ。悪魔的な、ヒューヒューといった音を出している。超越した知的存在が、苦労して働きかけている。彼らに比べると、私たちの存在は本当にちっぽけに見える。彼らが軌道を変えられない場合、これはカナダに落ちる」
そう言うと、彼はもう一度、上に行く用意をした。
「心拍を140まで上げさせてくれ。その方がやりやすいから」と彼は弟子に伝えた。
「このようなことは危険ではないんですか」。イアコヴォスががっくりとしているのを見て、私は聞いた。
「スカイラブをもっともっと南にやらないと、もっと危険だ。このようなことをするのは、私にとって初めてのことだ」
ダスカロスはそう言い残すと、目を閉じた。イアコヴォスが脈をモニターする間、八分が過ぎた。
「望んだ軌道に入ったよ」。ダスカロスはトランス状態から目覚め、仕事がうまくいったと満足げに言った。
「それらの存在は目で見えるんですか」
「いや、ノエティック界にいるから形はない」
それからETたちとの経験を事細かく説明しはじめた。
「〈私たちは地球という庭園を守る守護者です。あなたの地球は騒々しい子供たちのいる幼稚園のようなものです〉と彼らは言った。
〈いや、寄生物やウイルスがたくさんいる庭園です〉と私は答えた。
〈いいえ、生命を表現しているのです〉と、彼らは私の返答にこう答えた。
彼らはグループ単位で仕事をしていて、それが円盤のような印象を与えていたんだ。本当は円盤なのかと聞いたのだけれど、答えてくれなかった。代わりに、自分たちは “宇宙人” だと答えてきた。彼らは地球の周りに住んでいる。上の方から、地球は美しいボールのように見えるそうだ。
私は、波動を彼らと合わせて、コミュニケートした。私は彼らの中に入り、彼らも私の中に入った。また会いたい旨を伝え、地球に降りて来るようにもとも誘った。しかし、彼らは断った。われわれを遠くから見ている方がいいと言った。〈もう道は分かるんだから、またこちらにいらっしゃい〉と言っていた。
もしかすると、地球を訪問するのは彼らにとってはあまりいい経験ではないのかもしれない。自分の体に戻ろうとした時、彼らは、〈私たちを通って帰りなさい。そうすれば、とても安らかな気持ちで行けます〉と言った。そしてそのようにすると、とてもリラックスできた。彼らは私たちを本当に愛しているんだ」
ダスカロスは感慨深い様子で、この超越した知的存在について思いを巡らした。
「彼らは、激しく波動する光の形態をとっているような印象を受けた。数は数えきれない」
ダスカロスは自分の経験を思い出している間、少し間をおいた。
「想念というものは素晴らしい。彼らの想念を受け、理解できたんだ。私が知っていることは、みな彼らも知っているという印象を受けた。彼らはきっと大天使たちなんだ」
「彼らにも自己意識があると思いますか」
「明らかにあるようだ」
「でも、そうしたら、大天使的なものがロゴス的なものよりも聖霊的な存在である、という教えと矛盾しませんか」
「もしかすると、地球での真理は高い意識の次元には当てはまらないのかもしれない。聖霊的な存在にも自己意識があるのかもしれない。これは調べなくてはいけない」

※Noel註:マルキデス氏のいうノエティック界は、6次元のノエティック・ステートではなく5次元ノエティカル界

キリアコス・C・マルキデス著「メッセンジャー」213‐216ページ

ダスカロスは、高次5次元存在宇宙人大天使たちと思ったようだ。

で、彼らが明確な自己意識を持っていたことから、ダスカロスは「大天使にも自己意識があるのでは?」という疑問を持った。この件については、後に執筆された「エソテリック・ティーチング」に結論がある。

次に、大天使自己認識を持っているのかどうか、考えてみましょう。

もちろん持っていますが、それは私たち人間の自己認識とはかけ離れたものです。大天使全なる智恵を持ち、法則原因について、またそれらの表現について、またそれらの表現について理解しています。しかし、大天使は人間のように、さまざまな段階自己認識 を持ちません。大天使には潜在意識がなく、自己意識超自己意識的な自己認識も持ちません。

大天使が持っているのは、絶対的な自己認識です。全なる智恵は全なる智恵の本質を知っているでしょうか? 光は光の本質を知っているでしょうか? 大天使のあるものが人間のイデアを通って「人の子」にならない限り、大天使自己認識は、私たち人間のそれとは異なっています。そのことを理解しなくてはなりません。大天使はみずからの任務を果たしても、特定の出来事について記憶する、ということがありません。なぜなら、神聖なる瞑想 の中で生じる大天使のイデアは、時間と場所の印象を受け取るようにつくられていないからです。

 表現される以前の、聖なるモナドであるところの人間大天使に、ほとんど違いはありません。しかし、後に絶対存在のもとに戻る時、両者の違いは大きなものとなります。

火、水、地、気という エレメント大天使たち は、いかなる表現においても自己認識を持つことがありません。彼らは自分の存在性を持っていますが、どんな経験をしようと比較する能力持たないのです。火の大天使は、全なる智恵と共にそのエレメントを使います。しかし、エレメントの使用によって呼び起こされる感情思考については知りません

逆に言えば、こうした感情思考経験することによって、人間は完全なる永遠の存在となるのです。いっぽうエレメントの大天使は、人間のような自己意識を持たないものの、完全なる知恵を持っています。一人の大天使は、その他大勢の大天使とそっくりです。一人が全員の中に生き全員が一人の中に生きているのです。

「エソテリック・ティーチング」74‐75ページ
一部の太字化はNoelが実施

スカイラブ落下の際、ダスカロスが遭遇した宇宙人大天使というより、大天使的人間 に近い存在ではなかろうか? あるいはガイドマイケル・ニュートン氏の著書 にある評議員いにしえの者たちなどと呼ばれる存在かもしれない。

ニュートン氏の 魂レベル 数字式フォーカスレベル(FL) の相関

魂レベル| F L |  次元  | 備  考
 Ⅰ  |1~9 | 3次元 |物 質 界
 Ⅱ  |10~18| 4次元 |グループソウル
Ⅱ→ Ⅲ |18~19|高次4次元|評議会の審査
 Ⅲ  |19~21|低次5次元|専門職に進む
 Ⅳ  |22~24|中次5次元|ガイド見習い
  Ⅴ |25~27|高次5次元|ガイド
  Ⅵ |28~30|低次6次元|評議員見習い
  ? | ?   |高次6次元|評議員、古の者たち
  ? | ? | 7次元 |大天使
源 泉 | ? | ?次元 |絶対存在、創造主

以上から、6次元の人間には3次元的な形態がないとわかる。

となると、ダスカロスのいうところの人間のイデアとは、 「エゴ」という「人間のエゴ」を決定づけるものであり、「3次元の人間形態」を決めるものではないということになる。創世記1章26節の「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り」のかたちとは「人間のイデア」であり、「人間の3次元形態」ではないのだ……といっても、これはまだ憶測の域を出ないものとお断りしておく。

ダスカロスは確信が得られていることのみ伝え、明らかでないことに関しては疑問符をつけるか、語らないよう心がけている。ダスカロスの言葉には虚飾や傲りがない。それゆえ、ダスカロスは信頼できると感じられるのだ。

わたしはダスカロスの残してくれた足跡をたどり、果てしない探究の道をヨタヨタと……おぼつかない足取りで歩んでいる。

ーーー(2023/3/21追記)ーーー

3次元の生命体には、3次元においてあるべき存在形態となる 実現性の循環 の法則が働いている。人間からは人間が誕生し、転生してまた地球3次元に生まれてきたときも人間として誕生し、人間の魂地球3次元において犬や猫に宿ったりはしないのである。

が、人間の魂が、地球ではない惑星3次元に生まれる場合、その惑星固有の環境および生態系適応した生命体に宿ることになる。で、その生命体の形態が、地球人類のものとは異なることもあるだろう。むろん、あらゆる「3次元の生命体」は、実現性の循環に沿った生育過程をたどる。が、遺伝子の変異や遺伝子操作によって新たな形態を持つこともあるゆえ、「3次元の生命体」に働く「3次元における実現性の循環」は遺伝子が決める……といって差し支えないのではなかろうか?

ーーー(追記おわり)ーーー