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教壇に立ち続ける ㉗ 学級通信を作る【note限定記事】

私に電源ゲームをやらせようと思わない方がいい。なぜなら五年くらい放置するから。どうも星野です。今日は連続投稿日。ひとつめのお題は「オープン学級通信」。私が今、生徒に話したいことや伝えたいことを文章とファイルの形式でお伝えする予定です。(学級通信のWordファイル更新は明日になりそうです)
1日1本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。パソコンを買い替える費用にします、悪用はしませんので何卒……。minneとFantiaはこちら。

健康は守れていますか?

まず私が伝えたいのは、「皆さんは心と体、どちらも元気ですか?」ということです。出歩けないことに対する精神的負荷、または体力の衰え、そして生活リズムの崩壊……病気にかかっていなくても、様々な要因で心身の健康が脅かされやすいのがこの休校期間中であると言えるでしょう。まずは健康に過ごせているか、困ったことはないか、これを確認したい。もしかしたらDV被害に遭っているかもしれないし、経済的に困窮しているかもしれない。私たち教員はそういう生徒に、関係機関への報告・状況のヒアリングという形でしか助け舟を出してやれないのが悔やまれます。ですが「学校という居場所」を守り続けることはできる。私はそう思っています。

学習習慣はどうなっていますか?

次に、「学習習慣は身につきましたか?」ということを聞きたいです。この休校期間中にたくさん課題を出されたり、オンライン授業が始まったり、学校に行かないのになんで勉強なんかしなきゃいけないのさ、と思っているかもしれません。けれど、その勉強はあなたの身を将来助けてくれる。そのことを忘れないでほしいのです。
例えば自分が経済的に困窮したとき、福祉について学んでいたら、あるいは相談できる誰かに助けを求められていたら、状況は好転するかもしれません。福祉のサービスを受けるうえで書類を読んだりサインをしたり、そういうところでも国語の勉強は活きてきます。それに、友達や先輩など助けを求めるときに自分の状況を的確に伝えるためには文字言語・音声言語による意思疎通を図る必要がありますよね。国語の勉強はすべての教科の根っこにあるものです。単に文章を読み解くだけのつまらない授業、ではないのです。もっと視点を変えれば、インターネットで正しい情報を手に入れるために必要なノウハウも、情報科や国語科のメディアリテラシー教育で扱います。この情報社会において、この能力は身につけておいて損はないでしょう。また、美術品からアニメ・ゲームまで、深く楽しみ味わうためには基礎教養が求められます。その基礎教養を得るための学習も、学校で行われる様々な授業の延長上にあるのです。だから、勉強することは無駄ではないし、教養は人生を救います。これは何度でも言いたい。

誰かを傷つけていませんか?

最後に伝えたいこと。それは「無根拠な理由で誰かを傷つけてはならない」ということです。この騒動で開校時期など先の見えない状況になり、9月入学とか言われているし、個人事業をしているひとたちをはじめ、みんないろいろな形で苦しんでいるし、その当人である生徒もつらいかもしれない。その渦中で希望を見出すためには「みんなで協力する」ことが大切だと思います。自分がうつさない・うつらないために外出を控えることも大事ですが、困っているひとには手を差し伸べる、決して弱い者いじめをしてはならない、ということを強調すべきときでもあると考えます。この状況では、誰の心の中にもある差別意識が顕在化しやすいです。歴史に学ぶなら、関東大震災などの虐殺がありますね。理想論かもしれないけれど、この差別意識を極力表に出てこないようにする努力が、老若男女問わずみんなに求められていると思います。最近取り沙汰されている「自粛警察」なんかも「弱い者いじめ」「差別」の一種でしょう。そういう差別・弱い者いじめをしたくなる気持ちを、理性でとどめる。人間ならばそれができるはず。自分が加害者になることにも自覚的になってほしいです。味方になってあげるつもりで、支えあうことを前提にした社会の再構築を、私も含めて考えていかなければならないと思います。

Wordファイルができました。参考までに。

生徒の顔を見られないぶん、伝えたいことはたくさんありました。学級担任をしているわけではないですが、生徒には誠実に接していきたいので、こうして執筆した次第です。後程配付する予定のファイルもアップしておくのでご参照ください。それでは、また。

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