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教壇に立ち続ける ㊻ 国語の授業で「日本語」を学ぶ【note限定記事】

結局2時までTRPGしていました。どうも星野です。昨日は時間がなかったのでリプレイ投稿だけにとどまってしまいましたが、今回はじっくり腰を据えて執筆していきたいと思います。1日1本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。現在財政危機にあるので、ご支援いただければ幸いです。minneとFantiaはこちら。

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今日のテーマは「身近なものを教材化する」の第2弾、「街中の不思議な日本語」について。私が大学で専攻していたのは日本語教育だったので、ここにはちょっとだけ自信があります。様々な広告、キャッチコピーなどを分析する授業です。
これはたぶん中学生でもやりようによってはできます。むしろ中学生向けかもしれない。高校でやるなら国語表現の授業になるでしょう。
目標は「ことばの使われ方に敏感になること」、そして「日本語の正しい使い方を学ぶこと」です。

何かのエッセイに、鋳物屋さんの宣伝が気になるというものがありました。確か出口の現代文レベル別問題集に採録されていた話だと思うのですが、そういう「変な日本語」を街中から探そう、というのがこの活動の中心です。実際にフィールドワークに出かけるのも面白そうですね。小学生だとなおさら食いつきそう。しかし遊びの要素はあっても、あくまで「日本語の文法を学ぶ」という位置づけなので、小学校で取り組むなら高学年がふさわしいでしょう。
小単元として3~5時間程度で終わる予定です。単元同士の間をつなぐ、ちょっとしたトピックという感じ。

どんなものを教材にするかというと、例えば「幻の地鶏」というキャッチコピー。今目の前にあるのに、自分の手元に来るまでどこかで生きていて、それが加工されたものなのに、なぜ「幻の」という文句が付くのか。実際にあるじゃないか。という、ちょっと難癖をつけるような形にはなりますが、そういうのを議論していこうというものです。これを通して、日本語のしくみやニュアンス、伝えるときに何に気を付ければいいかなどを学んでくれたらいいなと考えています。というのも、この単元の企画には、疲れているときの私が電車の中の車内広告などを見て「敬語の使い方が違う!」となぜか怒り狂う、という体験がもとになっているのです。そんなの気にしたって仕方がない、と思う方はこちらの記事をどうぞ。

手順は大まかに三段階です。①変な日本語探し、②分析、③まとめ、です。
①では実際にキャッチコピーや駅の電光掲示板等の身近な「日本語で書かれた短い文」の中から、自分が気になるものを探します。例えば、「全米が泣いた」ってほんとかよ、とかでもいいのです。そういう気づきを取り上げて、みんなで議論します。
②の分析ですが、日本語の文法を解説してからそれぞれお題にしたものを自己分析していきます。日本語の文法を指導する際に、日本語教育(外国籍だったり、帰国子女だったり、外国に何らかのルーツを持つ方の日本語指導)の観点も入れるといいと思います。具体的には、形容詞と形容動詞のことを「イ形容詞」と「ナ形容詞」と呼ぶのですが、そのほうがわかりやすくない? じゃあ形容動詞ってどういう意味? という提言もしてみたりとか。ほかの言語と比較しながら指導していくのも面白そうです。男性名詞と女性名詞のある言語の話をするだけでも、だいぶ生徒の理解は深まると思います。
ここで個人的に注意したいのが、話を広げすぎて収拾がつかなくならないようにすることです。私はどうしてもやたらとしゃべる癖があるので、そこは十分注意したいなと思っています。
最後の③ではそれぞれ分析結果をポスターセッションなどで発表できればいいなと考えています。そのほうが生徒も、前に立つよりかはしゃべりやすいだろうし、気になるところを気軽に質問できるのも採用の理由です。総合学習の時間と結び付けたり、英語学習と結び付けたり、いろいろと切り口はあると思うので、指導される先生の特色に合わせてアレンジすればよいのかな、とも思うなど。

児童生徒にどこまで深い話をするかは、いつも迷うのですが、ある程度突っ込んだ専門的な話もわかりやすく伝えるのも大事だと思いますし、わからないことは将来自分で解決するんだよと指導するのもひとつの教育だと思うので、私は専門的な話もしようと考えました。
わからない、にもうまく付き合えると生徒は伸びるだろうな、と思いつつ、締めたいと思います。
それでは、また。

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