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星ノ村楡
2021年1月30日 23:38
『ブレザーもスカートも私にとっては不適切。姿見に投げ込まれたまとまりが、組み立ての肩肘を緩め、ほつれていく。配られた目を覗きこめば、どれも相違している。そこで初めて、一つ一つの衣を脱ぎ、メリヤスをときほぐしていく。それは、適切な世界の適切ならざる私の適切かつ必然的行動。』タイトル買い詩集。適切な世界の適切ならざる私。口ずさみたいタイトル。何回も口ずさむ。適切な世界の適切ならざる私。適切ならざ
2021年1月28日 17:34
予測変換機能、『ジャン』って入力してもジャン・ジュネって出てこないんだね。ジャン・ポール・エヴァン(チョコ)やジャン・ポール・ゴルチエ(ブランド、香水の匂いは嗅いだことある)は出てくるのに。って思いました。ちょっと遺憾です。ジュネはフランスの泥棒作家。比喩ではなくて、本当に自身が泥棒、つまり犯罪者で、そして同性愛者。ジュネの評伝だとサルトルがすっげー分厚いのを書いているはず。その評伝は読んだこ
2021年1月25日 18:55
歌集だ。小説ではない。限られた文字数で紡ぐ世界。 lilith-―リリス。アダムの最初の妻。エヴァの先に在った女。神に放逐された女。タイトルに惹かれて手に取る。冬の空のような色の表紙。ラピスラズリ色に輝く『Lilith』のタイトル。帯の文は山尾悠子さん。特に立ち読みはしないで購入、私は元々作者のことはなにも知らない。『夕かげは紅茶を注ぐやうに来て角砂糖なるわれのくづるる』『六月のあ