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『ロンドンの穴場』 ロイヤル・ナショナル・シアター

ここ数日のロンドンは、春の兆しを感じる日々。

観光客の足取りも軽くなっているように見える。

ロンドン観光といえば、ビッグ・ベン、バッキンガム宮殿、タワーブリッジ……。確かに、それらは「ロンドンらしさ」を象徴する名所だ。

でも、せっかくこの街を訪れるなら、ちょっと違った角度から楽しんでみるのもアリじゃないか?

そこでおすすめしたいのが、ロイヤル・ナショナル・シアター(通称ナショナル・シアター)

ロンドンのサウスバンク地区にそびえ立つこの劇場は、イギリス演劇界の総本山ともいえる存在。

ロンドンはミュージカルや演劇などが盛んだ。ここ一年、自分も色々な劇場に通って鑑賞している。

(ちなみに個人的ベストミュージカルは、以下の『Back to the Future』)

ロイヤル・ナショナル・シアターは演劇好きにとってはまさに“聖地”であり、そうでない人にとっても「こんな世界があったのか」と目を見張る場所だ。(ちょっと盛っているかもしれない)

今回のテーマはズバリ、

「ナショナル・シアターの楽しみ方、全部教えます」

ロンドン観光を、ちょっとドラマチックにする準備はいいだろうか?


1. ここは、演劇界の“心臓部”

ナショナル・シアターが開館したのは1963年。

以来、シェイクスピアの名作から現代の実験的な作品まで、あらゆる演劇の最前線を走り続けてきた。

ここで初演された作品が、後にブロードウェイや世界各地で大ヒットすることも珍しくない。

  • 伝統 × 革新の融合
    シェイクスピア、チェーホフ、イプセンといった不朽の名作はもちろん、社会問題を鋭く描いた新作戯曲や、大胆な演出のミュージカルまで、幅広いラインナップがそろう。

  • スター俳優の登竜門
    ジュディ・デンチ、ベネディクト・カンバーバッチ、アンドリュー・スコット……名だたる英国俳優が、ここでキャリアを築いてきた。つまり、「未来のスターを発掘できる場所」と言い換えてもいい。

  • 世界が注目する舞台
    ナショナル・シアター発の作品が海外へ輸出されることも多く、「ロンドンで観たあの作品が、日本にやってくる!」なんてことも。

つまりここは、イギリス演劇界の“心臓部”。生の舞台を観るのはもちろん、建物に足を踏み入れるだけで、その鼓動を感じられるのだ。


2. 建築好きも唸る、ブルタリズム建築の傑作

演劇に興味がなくても、この建物のデザインにはぜひ注目してほしい。設計を手がけたのは、イギリスの建築家サー・デニス・ラスダン

いや誰?と思ったそこの貴方。

コンクリートの無骨な質感を生かしたブルタリズム建築として、建築マニアの間でも評価が高い。

「コンクリートの塊? なんか味気なくない?」と思うかもしれないが、実際に見てみると、その幾何学的な造形の美しさに驚くはず。

特におすすめなのが、リバーサイド・テラス

ここから眺めるテムズ川の景色は格別で、劇場の無機質なコンクリートと、川の流れが生み出す柔らかい光景の対比が絶妙。夕暮れ時に写真を撮れば、間違いなくSNS映えする。

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実際、SNSでも「#Brutalism」「#NationalTheatre」で検索すると、この劇場のかっこいい写真がズラリ。リバーサイドカフェでテムズ川を眺めながら、外観をじっくり堪能してみるのもアリ。

実際の外観
テムズ川に面している

3. 異なる3つの劇場、それぞれの個性

ナショナル・シアターの内部には、規模も形も異なる3つの劇場がある。どれも個性的で、演目によってまったく違う体験ができるのが面白い。

  1. オリヴィエ・シアター(Olivier Theatre)

    • 劇場最大の約1,100席を誇るメインステージ。

    • 円形の扇型客席で、どこからでも舞台が見やすい設計。

    • シェイクスピア作品や壮大な演劇がよく上演される。

  2. リッテルトン・シアター(Lyttelton Theatre)

    • 伝統的なプロセニアム形式(額縁舞台)で、クラシックな雰囲気。

    • コメディから社会派ドラマまで、幅広い演目が上演される。

    • 観劇初心者にもおすすめ。

  3. ドルフマン・シアター(Dorfman Theatre)

    • 観客との距離が近い!

    • 斬新な演出や実験的な作品が多く、演劇ファンの間で人気。

    • 座席のレイアウトが可変式で、演目ごとに劇場の形が変わるのも面白い。

「どの劇場で観るか?」が、観劇体験を大きく左右するのもナショナル・シアターの魅力だ。

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4. バックステージツアー&イベントが楽しい

「舞台を観る時間はないけど、雰囲気を味わいたい」という人は、ぜひバックステージツアーに参加してほしい。

普段は入れない舞台裏を巡ることができ、衣装や小道具がずらりと並ぶ作業場や、セットが組み立てられる様子を間近で見ることができる。

さらに、ワークショップやトークイベントも充実。俳優や演出家が参加するQ&Aセッションに潜り込めば、演劇の裏話が聞けるかもしれない。

バックステージツアー(普段見られない舞台裏を探索!)
俳優によるワークショップ(演技のレッスンが受けられることも!)
無料エキシビション(衣装展示や舞台美術展も開催)

バーやカフェで休憩できる
館内は平日空いており
PC作業などもできる穴場

5. 世界中で観られる「ナショナル・シアター・ライブ」

「ロンドンには行けないけど、ナショナル・シアターの舞台が観たい!」という人に朗報。

実は、この劇場の公演は「ナショナル・シアター・ライブ(NT Live)」というプログラムで、世界各国の映画館に配信されている。

日本でも定期的に上映されているので、公式サイトをチェックしてみると、意外と近所の映画館で観られるかもしれない。

✔ 舞台を映画館で生中継&録画上映
✔ 日本を含む世界中の映画館で上映
✔ ほぼリアルタイムでロンドンの最新演劇が観られる


6. チケット入手&劇場での楽しみ方

公式サイトでオンライン予約(座席指定もOK!)
当日券を狙う(運が良ければラストミニッツで激安チケットが手に入る)
学生割引・デイチケット(お得な価格で観劇できるチャンスも!)

そして劇場に行ったら、
✔ 開演前はバーやカフェで一杯(テムズ川ビューが最高)
✔ 劇場内のグッズショップで演劇関連アイテムをGET
✔ SNS映えするスポットで写真撮影(コンクリート建築 × ネオンの組み合わせがアツい)

マティーニをいただいた

7. ナショナル・シアターで、旅をもっとドラマチックに。

ナショナル・シアターは、「演劇のための劇場」でありながら、それ以上に「創造と表現の拠点」でもある。

観劇するもよし、建築を楽しむもよし、バックステージを探検するもよし。どんな楽しみ方でも、この場所に足を踏み入れた瞬間、あなたの旅はちょっとドラマチックになるはずだ。

次のロンドン旅行では、ぜひナショナル・シアターへ。(有名観光スポットを巡り切った後がおすすめです笑)

あなたの感性を刺激する、最高の演劇体験が待っている。


※記事内の画像は筆者が撮影したものか、生成AIで生成しています

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Hoshi
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