自殺未遂から生還して天寿を全うしたフリーアナウンサー小川宏について占ってみた
毎日投稿31日目。今日は、65歳の時に、うつ病を要因とする自殺未遂を図ったものの何とか思いとどまり、2016年11月に90歳で亡くなるまで天寿を全うしたフリーアナウンサーの小川宏について紹介したいです。
真に差別のない世界、誰もが自分らしく生きられる世界を望むのであれば、心の病から生還して、人前で講演が出来るまで社会復帰するに至った例をきちんと紹介しないといけないんと思うんですよ。その点は、まず皆様にご理解頂きたいです。
小川宏をなぜ平成生まれの自分が知っているかというと、昭和のテレビ番組マニアだからです。代表的な番組は、上のリンクと動画にもあるように、1965年5月から1982年3月までの17年間、フジテレビで生放送された平日朝のワイドショーの「小川宏ショー」で、今のとくダネのご先祖となる番組でした。
最終回の動画をご覧頂ければお分かりの通り、出演者を不快にさせないのは当然のこと、知的で温和なトークにより視聴者からも愛され、17年間全4451回続けられたのでしょう。
◆ホロスコープを見てみた
それでは、まずはホロスコープを見てみましょう。1926年4月17日生まれ、出生時間不明、東京都墨田区出身です。
ぱっと見、凄いホロスコープです!それでも、必要なことを順番に見ていきましょう。
太陽牡羊座、月双子座なので、アグレッシブで好奇心も旺盛、移り気も激しいのでテレビというメディアに最前線で関わることは、性格的にはぴったりだったのでしょう。
水のエレメントが多いので視聴者と感情を共有出来たのは理解できますが、17年間もの朝のワイドショーの長寿番組の司会者が地のエレメントが全く無いのが意外でした。蠍座の土星を上手に使えていたのでしょう。しかし、地のエレメントが無いが故に、うつ病の原因と自著の中でも告白している、身内との金銭トラブルに繋がったのかなとは想像は出来ます。
ホロスコープで特筆すべき点は、水瓶座で火星と木星がコンジャンクションしていて、魚座天王星とオポジション。さらに、牡羊座太陽、双子座月も合わせるとクレイドル(ゆりかご)を形成しています。総合的に考えると、ほどよく新しいものを求め、ほどよく親しみやすい人間性が醸し出されるということなのでしょうか。クレイドルを綺麗に分析することはなかなか難しいですが。
あとは、蠍座土星を頂点に、牡羊座太陽、双子座月でヨッドを形成しています。蠍座土星が、太陽と月のセクスタイルのアスペクトにしか働かないのですが、太陽と月のセクスタイルですので、ワイドショーの司会者と私生活の自分を巧みに使い分けるのですが、土星が太陽と月のそれぞれに150度の訓練のアスペクトで関わっているので、17年間もの長期に渡り平日朝のワイドショーに出演し続けたというより、むしろ小川宏という存在がワイドショーに縛られ続けたというほうが、西洋占星術的には正しいのだと思います。
最後に、蠍座土星を頂点に、水瓶座でコンジャンクションしている火星と木星、魚座天王星でTスクエアを形成しているので、革新性や衝動性も土星によってコントロールされていると言えるでしょう。
こうしてみると、土星にアスペクトがたくさんあるので、地のエレメントが無いのをカバー出来たとも言えます。
◆自殺未遂当日のトランジット天体とネイタル天体の組み合わせは?
この記事を載せるにあたり、Kindle版の「私の「うつ病」体験記 病んでわかった家族の絆・夫婦の愛 (PHP文庫)」を拝見しました。著書にも明記していますので鑑定に使わせて頂きますが、要約して紹介しますと、
1992年3月16日の早朝に、踏切に飛び込もうとして自殺しようと思った。
とありました。思いとどまった理由、その後の闘病生活、そして社会復帰に至るまでの経緯については是非、著書を読んで頂きたいです。
それでは、1992年3月16日午前6時のトランジット天体とネイタル天体の組み合わせを見てみましょう。
トランジット天体とネイタル天体の組み合わせを見てみて、一番の影響は、
トランジット冥王星がネイタル土星とコンジャンクション
していたからでしょうか。前述の通り、ネイタルチャートでは蠍座土星が大きな役割を果たしていて、そこにトランジット冥王星が乗っかってきているわけですから、対人関係のスタイル、感情を率直に表現してこなかったコミュニケーションが全て破壊しつくされたと見えます。
その影響が、うつ病という形で現れてしまったのは、トランジット冥王星がネイタル海王星とスクエアだからでしょう。著書を読む限り、再発はしていなさそうなので、あんまり良くない表現なのは充分承知していますが、割と一時的な症状だったのも納得はいきます。
トランジット冥王星がネイタル木星がぴったりスクエアなのも、衝動性を増す原因になったのでしょうか。
西洋占星術的に解釈しますと、冥王星の影響をかなり受けている相当キツイ運気であったのは間違いないです。冥王星の影響なので、自分で自分のことをコントロール出来ないという状態なんですね。御本人の名誉のためにも記しますが、精神的に弱かったとかでは断じて無いです。
◆最後に~人間は価値があるから生きるのではない、生きることに価値がある~
先ほどのトランジット天体とネイタル天体の組み合わせからお分かりの通り、確かにキツイ運気でした。では、それが一体いつまで続くかというと、もちろんケースバイケースですが、公転周期が遅い冥王星の影響であっても、
運気的な辛さのピークはどんなに長く見積もっても1ヶ月間ぐらい
なんですね。そこは何とか逃げ切って欲しいというのが、今回のケースから得られる教訓です。
ネイタルチャートで、月と海王星がタイトなスクエアだったら、現実世界での対処もなかなか難しいでしょうが、それでも、
人間は価値があるから生きるのではない、生きることに価値がある
という真理は、どんな形でも良いので、この記事を読んでいるあなたに届くことを祈っています。
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