【イベント情報】11月23日(火・祝)に行われる第33回文学フリマ東京に出店します!
11月23日(火・祝)に開催される第33回文学フリマ東京に、堀之内出版が出店いたします。前回はコロナの影響で、会場での販売を中止とさせていただき、オンラインでご購入いただきましたが、今回は現地での販売とオンライン販売の両方を実施いたします。
当日の会場での販売は、『ジェネレーション・レフト』をはじめとする人気の書籍をお得な価格でご提供をいたします。また、オンライン販売では、当日限りで堀之内出版ウェブストアにて、バーゲンブックを最大30%OFFで販売いたします。こちらも是非ご利用ください!
堀之内出版の書籍を割引価格でご購入いただける機会になっております!フェア当日の皆様の会場へのご来場、ウェブストアのご利用をお待ちしております。
※緊急事態宣言が延長された場合など、今後の対応についての告知が文学フリマ事務局より出されております。詳しくは以下のリンクをご確認ください。
第三十三回文学フリマ東京(2021/11/23) | 文学フリマ (bunfree.net)
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堀之内出版ウェブストア (stores.jp)
◎おすすめ書籍―新刊や人気書籍を合わせてご紹介します!
◇『ジェネレーション・レフト』
キア・ミルバーン(著) / 斎藤幸平(監訳・解説)
◉世界の若者たちは、なぜいま「左傾化」しているのか?◉
オキュパイ・ウォール・ストリート運動、コービンやサンダースら「左派ポピュリズム」の台頭、グレタさんを中心とする気候危機の問題提起など、いま世界では若者たちによるラディカルな社会運動の輪が次々と広がっている。資本主義の中心地であるアメリカでは、若者たちのうち半数近くが「社会主義」を支持しているという調査結果もある。
気鋭の政治理論家キア・ミルバーンが、この「ジェネレーション・レフト」が生まれた背景と、これからの可能性を徹底解明。Z世代(1990年代後半生まれ)が主役となる21世紀の世界情勢を知るための必読書。
◉監訳・解説◉ 斎藤幸平(経済思想家、大阪市立大学准教授)
「コロナ・ショックを前にして、新自由主義に代わる新しい秩序を志向する可能性や必要性が出てきているのは否定できないはずだ。ここに左傾化の潜在性、21世紀の左派にとっての政治プロジェクトが存在する。その担い手が、急進化している若者たちである」
─推薦───────────────────────────
キア・ミルバーンは、世代についての話に付きまとうナンセンスを粉砕し、年齢の問題のように見える事態の根っこに階級の問題があることを示した。この本を読んで、ジェネレーション・レフトに加わろう。
──ポール・メイソン(ジャーナリスト、『ポストキャピタリズム』著者)
急進主義が新しい時代を迎えた原因とその可能性への素晴らしい探求だ。新自由主義を克服し、気候変動を静め、社会の高齢化に対処するためには、もう一度「最高の世代」が必要なのだ。
──アーロン・バスターニ(ジャーナリスト、『ラグジュアリーコミュニズム』著者、「ノヴァーラ・メディア」共同創設者)
◇『POSSE vol.48』
◆特集「ジェネレーション・レフトの衝撃」
大学進学のために借金をしても、労働市場は不安定な雇用が増大しており賃金はいつまでも上がらない。そして何より、気候変動によって人類の存続が脅かされつつある。にもかかわらず資本主義がとまることはなく、経済成長という神話が繰り返され、社会的不平等は途轍もない規模に拡大している。
こうした背景のなかで、世界ではミレニアル世代やZ世代の若者たちが、資本主義に対して抗議の声をあげはじめた。彼/彼女らは「システムチェンジ」を掲げ未来に向かって歩みはじめている。いまはまだ若い「ジェネレーション・レフト」であるが、今後確実に中心的な政治勢力として台頭してくることになるだろう。
翻って日本ではどうだろうか。日本では若者の左傾化というよりは「保守化」の傾向が強いと言われている。しかし資本主義の行き詰まりのなかで、ジェネレーション・レフトへとつながる可能性は、ここ日本においても確実に芽生えつつある。本特集ではZ世代の若者たちの社会運動から、その可能性を探っていく。
◇『大洪水の前に――マルクスと惑星の物象化論』
斎藤幸平(著/文)
2018年度ドイッチャー記念賞(Deutscher Memorial Prize)を日本人初、最年少受賞。期待の俊英による受賞作邦訳増補改訂版。資本主義批判と環境批判の融合から生まれる持続可能なポスト・キャピタリズムへの思考、21世紀に不可欠な理論的参照軸として復権するマルクス研究。
マルクスのエコロジー論が経済学批判において体系的・包括的に論じられる重要なテーマであると明かし、またマルクス研究としてだけでなく、資本主義批判、環境問題のアクチュアルな理論として世界で大きな評価を獲得。グローバルな活躍をみせる著者による日本初の単著です。
─推薦───────────────────────────
斎藤幸平のKarl Marx’s Ecosocialism(『大洪水の前に』の英語版)は自然の中に埋め込まれた人間を考えるための最も一貫した最新の試みだ。
―スラヴォイ・ジジェク(哲学者、リュブリャナ大学社会学研究所教授)
気候変動とグローバルな環境危機に対峙しようと決意するなら、資本の批判が必ずや中心的課題になることが今日ますますはっきりとするようになるなかで、より多くの研究者や活動家たちが環境問題にたいしてマルクス主義のアプローチを採用するようになっている。この素晴らしい本によって、斎藤幸平はエコロジカルな資本批判というプロジェクトのために多大な貢献を成し遂げているが、それは、マルクス自身が経済学批判をその生涯にわたる、体系的なエコロジカルな分析に結びつけていたことを示しているからである。この惑星を大洪水から救いたいなら、もう一度マルクスに立ち返り、マルクスを読み返さなくてはならない。
ーマイケル・ハート(哲学者、デューク大学文学部准教授)
◇『戦う姫・働く少女』
河野 真太郎(著/文) (英文学者、専修大学教授)
2020年に入ってから3度めの増刷!親しみやすいコンテンツからの読み解きが「フェミニズム」「現代女性の働き方」を学ぶきっかけになる本として多くの方に読んで頂いております。
ジブリの少女やディズニープリンセスはなにと戦い、どう働いたのか。それは現代女性の働きかたを反映していた―。『逃げ恥』から『ナウシカ』まで。現代のポップカルチャーと現代社会を縦横無尽、クリアに論じる新しい文芸批評が誕生!
─前書き───────────────────────────
本書が目指すのは、「戦闘美少女の社会的分析」である。『風の谷のナウシカ』から『新世紀エヴァンゲリオン』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』にいたるまで、わたしたちのポピュラー・カルチャーは戦う姫・少女の姿であふれている。それらの女性像は、いったいいかなる社会の変化を、そしてどのような願望のありかを指し示しているのか? この疑問に取り組むにあたって軸となるのは労働の問題、それもとりわけ女性の労働/女性と労働という問題だ。少女たちが文字通りに働くジブリ作品はもちろん、現代に氾濫する「解放された女性」たちの物語と、新自由主義とポストフォーディズム下における女性的労働そして女性化された労働の世界との関係はいかなるものなのか? 本書はそうした疑問をさまざまな作品を縦横無尽に接続しながら論じる。そうして可視化された「現在」を、わたしたちが乗り越えていくために。
◇『資本主義リアリズム』 マーク・フィッシャー (著/文)
ポップカルチャーと社会に鋭い光をあて、ヨーロッパで熱狂的な注目を浴びたイギリスの批評家、マーク・フィッシャーの主著、待望の邦訳刊行。2017年に急逝した彼の、「ぼくらの」、言葉とため息、叫びを、未来へ届けるために。
─前書き───────────────────────────
未来の創造を諦め、ノスタルジア・モードにとらわれるポップカルチャー、即時快楽の世界に放置される若者の躁鬱的ヘドニズム。後期資本主義の不毛な「現実」に違和感を覚えつつも、その要請を淡々と受け入れてしまう人々の主体性を、マークは映画、音楽、小説の中に見出していく。生活世界をめぐる具体的事象から、社会構造に関わる抽象的問題へのすみやかな視点移動は、ネオ・マルクス主義理論の系統を踏まえているが、彼の文章がなかでも読みやすいのは、単なる哲学的思弁に留まることなく、自らの講師、ブロガー、音楽批評家としての生きた経験をもとに発せられた言葉だからだろう。この言葉を通じて、マークは2000年代以降、みながぼんやりと実感していながらも、うまく言語化できなかった不安感に的確な表現を与えてきた。
─推薦───────────────────────────
「はっきり言わせてもらおう。たまらなく読みやすいこのフィッシャーの著書ほど、われわれの苦境を的確に捉えた分析はない」
ースラヴォイ・ジジェク(哲学者、リュブリャナ大学社会学研究所教授)
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