#15 虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は沈黙する 〜ショーペンハウアー〜
ヤマアラシのジレンマの寓話や幸福論などで有名な、
ドイツの哲学者アルトゥール・ショーペンハウアーの残した言葉には、人の本質を分かりやすく表したものがたくさんあります。
私は、この言葉の数々が大好きで、時には助けられ、自分を考えさせられることがあります。
「虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は沈黙する」
人は見栄を張ろうと、取り繕おうとすればするほど、言葉に頼りがちになります。
しかし、自分を肯定的に捉えることができれば、本来そんな必要はありません。
つまり、「自信があれば黙っといたほうがいい。」
(自信が無くても口数が少ない方が自信があるように見える。)
少し、極端な解釈かもしれませんが、人は嘘や見栄をはるとき、より詳細に説明しようとしてしまいがちです。
これは人に対する印象にも大きく影響を与えます。
嘘がバレやすい人の特徴でもあり、自信のないものや、信憑性に欠けると自分が思えば思うほど、一生懸命に説明しようとしてしまいます。
相手によってはそれが少し、チープに感じてしまいます。
これは、あくまでも「自分に自信がない場合、嘘をついている場合」ですが
自分が良かれと思っている行動も、ひょっとしたら相手に逆の印象を与えてしまっているかもしれません。
Li(y)s 心理カウンセラー 北原正一郎