#17 攻撃は不安の象徴〜他者ではなく自分と向き合う〜
コミュニケーションにおいて、人を非難したり、威圧的な態度を取る場合
その多くが、不安や恐怖が行動原理となっていることが多くあります。
つまり、自信がないから他者を攻撃してマウントを取ろうとする。
自分の安心できるポジションを確保しようとする行為が攻撃になります。
人には、自身の安心や安全を確保したいという根源的な欲求があります。
攻撃により、安心を得ようとしているのです。
しかし、人の本当の不安や恐怖の原因は自分の中にしかありません。
つまり、いくら外側に向けて攻撃を繰り返したところで、自身の中にある
不安の原因と向き合わない限り、本質的な「安心」は得られません。
自身と向き合うことをしないと、この先もずっと外を攻撃し続けなければ
安心を得ることはできなくなってしまいます。
そして、その安心も間違った代替品にすぎず、得た気になっているだけです。
いじめや、ネットなどの誹謗中傷もその多くが本質的にはこれが原因だと思われます。
集団や、見えないところから人を攻撃して、人を落とし、自分のポジションの優位性を確保した気になっている、間違った安心の確保の仕方になります。
自身の不安の解消や、安心の確保のために、他者を傷つけていい理由はありません。
自己肯定ができる人は、人を無闇に攻撃しません。
それは、向き合う相手が自分だと知っているからです。
関係の無い他者に攻撃をする前に、自身の不安と戦うことが、本当の意味での安心を確保できる方法なのだと思います。
Li(y)s 心理カウンセラー 北原正一郎