【短歌】『パセリを噛んだ午後』

ひとつ読むふたつ読む詩集は限りなくある

落ちてきた天使は来た道をたどって天に帰るそこを曲がって

うすっぺらな世界と言いたくてマップを印刷したら複雑な世界が見えてしまった

無味乾燥な世界に干からびた言葉と歪んだ世界がスマートフォンに転がっていた

半歩進んだ世界を見たくて一歩を踏み出す

一歩進んだときの景色が見たくてドアを開ける

ドアを開けたら僕の後ろ姿が見えた

振動が同時並行に流れて景色が同時に流れ

時間が平行に流れ二つの世界が生まれる

パセリを噛んだ午後まるで人生のように

#自由律俳句 #俳句 #短歌 #詩

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