【俳句】『木苺』

鐘霞多摩丘陵に沁みていく

春の川えびは揺るがず泥つかむ

若芝にボール転がり小雨降る

春時雨ここにも一人囁いてる

木苺を含めばはるか山路暮れ

朝焼けの光とともに植木市

大樹あり日陰ずらして苗木植

峠まで街灯ひとつ春の月

夜桜や夜明け前での花吹雪

仰ぐ木の芽にうつる白天守閣

車窓には霞ばかりのラッシュアワー

五加茶の潜む香のお茶となる

夜露に汲まれる月のつややかさ

#自由律俳句 #俳句 #詩 #短歌 #一行詩

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