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『鯉はねる』自由律俳句 十句

一人静かに乗り森が離れていく

春月昇り池の鯉はねる

廊下の端より寒波忍び寄る

イソギンチャクに忘れ物のスコップ

淡雪で墨絵描く

冴返る銀河にカイロ

踊る狐は笑み浮かべ

どこに行くのかと鬼灯に聞かれ

夜行バスのボタンを押してみる

余寒の魚市場

#自由律俳句 #俳句 #詩 #ポエム #短歌

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