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今日開封したマットレスの折り目が痛い【アンガーマネジメント】

お久しぶりです。SeaHopeです。


いやはや中々更新できておらず、文字書きとしてどうなのかと思うが、自分を甘やかすことも時には必要だと思うので、多忙だった年末年始の毒抜きとして執筆しようと思う。

マットレス開封後の折り目、取れなさすぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!(絶叫)
マットレスに猫が粗相をしたので買い換えることにしたのだが、2歳児サイズのダンボールで自宅に到着したものの、丸まったマットレスを伸ばすとこれまた丁寧に2つ折りにされており、ベッドの壁側で開封したゆえマットレスをこちらに引っ張り、よっこいしょ、と開いたマットレスに折り目がついていたときの絶望感。

はて寝心地はいかに、上に寝転がってみると、えんどう豆の上に幾十にも重ねられたベッドの上で耐えながら寝た姫様ですら絶叫しそうな違和感である。

いや、仕方がない。そういうものだとはわかっている。自然の摂理だ。むしろ、しっかりと折られて梱包されたものが、開けて間もない状態でまっさらに整っていたら、それはそれで怖い。絶対に変なものが入っている。

#なんの話ですか


さて、ここから少々重い話になるのだが、仕方がない、の一言で片付けてしまうことの怖さを今日思い直した。仕方がない、といって諦めるのは逃げだ。強い言い方ではあるが、自戒の意味も篭っているので許してほしい。

何があったかというと、恋人にプレゼントしてもらい、大切に大切に花瓶に保存していた花束を、飼い猫に食べられた。猫というのは、毛玉を吐き出しやすくするために草花を食べる習性がある。

食べられないように花を隔離していた部屋のドアを開けっ放しにしていた犯人は母親で、猫が花ごと吐き戻しているところを発見し問い詰めたら白状した。猫が部屋に入っていたことに気付いていたにもかかわらず、放置していたようだ。

こんなに頭に血が上ったのは久しぶりだった。恋人から、しかも二十歳のお祝いでもらった花。成人式の翌日に、5時間ほどかけて地元から帰ってきてくれて、加えてわざわざわたしの要望に応えスーツを着て渡してくれて、彼のお母様も一緒に選んでくださって…そんな人生で一番、大切で大切でたまらない花束だったのに。

わたしの母親はこちらが責めても「ごめん(笑)」とだけしか言わない、一方で何も言わずに不機嫌オーラを放っていても逆ギレしてくるというかなり面倒くさい性格をしているので、「わたしの管理不足だった。仕方ない」と思うことにした。

しかしどうしても怒りが収まらずタバコに火をつけ、少し冷静になってみると、「仕方ない」と片付けるのは逃げなのではないか、自分が可哀想すぎる、と思ってしまった。

母は放っておけば明日にはわたしの大切な花を無下にしたことは忘れているだろう。だから母とは話をするつもりはないし、なにより彼女が聞く耳を持たない。なので、考え方を変えてみることにする。

仕方ない、と片付けるのは思考を放棄しているのと同じことで、文字書きとしてかなり致命的である。自分が思っていることを言葉にできずして何が文字書きか。考えることから逃げていたこの年末年始は、体力的には無理がなかったが、精神的には脳味噌に蓋をしているのと同じことなので、かなり負荷がかかっていたと思う。

そこで、自分なりのアンガーマネジメントを考えてみた。これを行う前に、喫煙者は煙草を吸うといい。
①まずは自分がどこに怒りを覚えているのか、その理由を文字に書き出す。
②自分を責めないように、慎重に、相手がなぜその言動をしたのかを考える。
③その上で絶対に、どうしても許せないことだけは、相手に冷静に伝える。
というもの。これをする上で一番重要なのは、②の工程である。

なぜなら②では、相手を慮る必要があるから。簡単に言えば、相手の行動の裏には、その人の人生が組み込まれているからだ。たとえ親であっても他人は他人。子どもが知らない時間を生きている。その人の経験から基づいて、善悪関係なく、「できる人」なのか「できない人」なのかを見極めなければならない。

人間という生き物は、経験したことしか想像できない。自分にとっての当たり前も、誰かにとっては異質になることだってある。この人はこういう育ち方をしてきたんだ、というある種の人間観察として割り切ってしまう方がずっと精神衛生上良い。

その上で「仕方ない」と割り切ること、それは文字通り仕方ない。ただ、自分にとって糧になったことは事実である。知らないことを知ることができた。これは、ただ単に自分を責める形で「仕方ない」と割り切るよりも遥かに己に優しい。

許せないことは我慢する必要はないけれど、見えないものを見ようとして望遠鏡を担ぐくらいの意欲はあってもいいかもしれない。それでは最後に1曲。
BUMP OF CHICKENで『天体観測』

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