ENGEIグランドスラムを観て思い出したこと
今日は、ENGEIグランドスラムやってますね。
今日は、noteを読みながらなので、集中して観てはいませんが…。
ENGEIグランドスラムを観ていて思い出したことがあるので書きたいと思います。
昔、いとこの結婚式の後でのことです。
私がまだ20歳くらいの頃です。
結婚式が終わり、親戚の家で2次会のようなものがあり、大人たちが奥の座敷で飲んでいました。
私は、ハタチを超えて大人側でしたが、小さな妹たちやいとこたちと一緒に遊びながら、お酒を運んだりしていました。
台所からお座敷までお料理やお酒を運びます。
そのうちいつの間にか、運ぶたびに1人一芸をするようになりました。
一発ギャグのような。
モノボケみたいなことをしたり。
何かしら一言言って笑わせて物を置いてくるのです。
大人たちも酔っ払っているので、ゲラゲラ笑います。
で、そのうちいつの間にか、妹たちがコンビを結成。
妹は、14.5歳くらいだったかな?その妹がネタ考え、1番年下の妹が確か、6歳くらいで、ネタを速攻覚えて、ちょこちょこっと打ち合わせして、披露。
そんなことをしだしました。
覚えているネタが1つ。
『ショートコント・シンデレラ』
床を拭き掃除しているシンデレラ
シンデレラ「あぁ、私もお城の舞踏会へ行きたかったわ」
魔法使い「ティロティロティロリン」
シンデレラ「え?あ、あなたは?」
魔法使い「私は魔法使い。あなたをお城の舞踏会に連れて行ってあげましょう」
シンデレラ「え?本当ですか?」
魔法使い「うそ」
「ありがとうございましたぁ〜」
ってな具合。
めっちゃ短いショートコントという名にふさわしいくらいのショートコントでした。
6歳の妹のこの「うそ」の言い方がうまかったんです。
もう、大人たち、どっかんどっかんです。
大爆笑。
それを見ていた1人のいとこが、私にコンビを組んでくれと申し出てきました。
いとこは8歳か9歳くらいかだったかな❓女の子です。
え?このネタの次に❓
絶対これ以上ウケるものを思いつくわけないわと思いながらも、相方は私くらいしかいないので、ネタを作れと要求してきます。
全然思いつくことが出来ないまま、時は過ぎます。大人たちは「お酒持ってこい」と言うより「早く次のネタをやれ」と言ってきました。
なんとかかんとか作り、大人たちの前に行き披露します。
めちゃくちゃすべりました。
なんなら「早くあいつら出せー」という罵声を浴びせる酷い大人もいます…。
ここは、場末のスナックか⁉️
さっきまでの身内がやっているから、という温かい目で見守る大人ではなくなり、お笑い好きが集まる寄席になってしまいました。
私といとこは全然売れないお笑い芸人の思いをしました。
が、いとこはこれを不服に思ったのでしょう。
私に「ねぇ。笑ってもらえるネタを作って」と言ってきました。
いやいやいや。
だから‼️作れねぇって‼️
簡単じゃないのだよ‼️お笑いというのは‼️
パッと考えてパッと出来るわけないんだよと説明してる側から妹たちがウケにウケている大人たちの笑い声が聞こえます。
それを聞いて、ますますいとこは私に高いお笑いを要求してきます。
しかし、私は一切ウケるネタを思いつくことは出来ないままその日は終わりました。
私は、完全に妹に負けました。
あ!もうひとつ思い出したことが。
父の還暦祝いをする時のことです。
うちの家族が集まり、ちょっとしたお祝いをすることに。
みな何かしらプレゼントを持って。
娘が8歳くらいだったと思います。
柳原可奈子さんが「いらっしゃいませ〜」とお店屋さんのマネをされていたり、はるな愛さんが「言うよねぇ」などを言って流行っていた頃です。
娘は芸達者になり、そのようなモノマネをする子になっていました。
なので、それらを用いたネタを取り入れたコント仕込みの漫才を父の還暦祝いの日に披露することにしました。
あの短い時間でコントを作ることは出来なかったけど、少し時間をかければ私だってコントが作れる。漫才のネタが作れると思って頑張って作りました。
仕事中も時々考えながら(真面目に仕事しろよ)やっとこさ作ったネタの台本。
娘に見せると「やらない」と。
え?
そんなに難しくないよ。
セリフもいつもあなたがやってるようなことをお母さんが、つっこむ感じだよと言いましたが「嫌だ」と。
「恥ずかしい」と。
ガーン…。
そりゃそうか…。
恥ずかしいよね…。
つい、私は昔妹たちがやっていたから娘も出来ると思い込んでいたけど、よくよく考えたら、家族の前でコント仕込みの漫才をするって、めちゃくちゃ恥ずかしいわな…。
と、言うわけで、漫才をすることなく還暦祝いをしました。
お祝いのプレゼントは、私は吉幾三のCDを買ってあげたのですが、これもダダすべりしまして、「なんでこんなの買ってきたの?」と言われる始末。
吉幾三さん、ごめんなさい。とってもいい歌だったんですよ。
もし、漫才をしていて、そちらもすべっていたら、私は立ち直れなかったかもしれなかったと思うと、あの時娘がやりたくない選択をしてくれて良かったなと、心から思いました。
お笑いを作る芸人、ネタを作る芸人を見ると、心から尊敬します。
こんなことを思い出したENGEIグランドスラムでした。
最後までお読みいただきありがとうございます🥰
幸せをありがとうございます💕