ヤル気が出た時の自分は楽しい
昨日の血液検査で、甲状腺機能低下が判った
正常範囲の倍以上の値で
爪が変色しても、喉元の腫れはなく
3ヶ月間は様子見になった
気質とは奇妙なもので
数字を見て、落胆する人がいれば
果敢な精神が芽を吹く人もいて
わたしは後者
マスクの下で不敵な笑みを浮かべるのが分かった
すぐに友達へ数値の画像を送り、教示を受け
わたしも会計の間にネット検索し始めた
昔から、周りがダメかもしれないと落胆する中
わたしだけは負ける気がしない
負けそうになると「負けるが勝ち」へ、持ち込む
受験もそう、就職や仕事もそうだった
「面白れーじゃん」
ヤンキーじゃないけどヤンキー体質か、血が騒ぐ
敵と見做したものを、やり込めようとする
ずっと身体が怠くて、疲れが抜けなかった
精神の病気だから仕方ないと思っていたのに
数字を見ると、途端にヤル気が出るのは何故だろう
こんな時の脳内スクリーンは
いつも決まって、ネズミが滑車を走らせている
ネズミが走るほど、巻き取られていくシナプス
絡まっていた思考がミシン糸のように整う
ヤル気が出たときの自分って楽しい生き物
頭の中に“かたち”を描いたら
自然と手足が前に出る、身体が動く