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読解力は国語力だけなのか?(957字)

          ー全文ー

5000本くらい失敗答案を添削してる人と小論文の本を作ったんですが、受験生が最もやりがちなミスは「問題文の意味を理解できてない」で、
その傾向が10年変わらないんだそうです。

小論文って出題への「回答」なんで、
いくら名文書いても聞かれたこととズレてれば不合格です。

ヤバくないですか。

つまり「文章が読めない」
「人の言うこと聞けてない」ってことです。
書きたいこと書いちゃってるんです。
中身云々に至る以前の大前提ができなくて不合格になってる。
文字でコミュニケーションできてないってことです。

ちょっと信じられなかったんですが、
SNSの誹謗中傷とかいわゆるクソリプを見てると「そうかもな」と思いました。

クソリプって内容云々の前に
「ズレてる」んですよね。
書いてもないことを勝手に読んで、言いたいこと言ってるだけで話にならない。
コミュニケーションとる気がない放言です。
毎朝保育園で見かける幼児にそっくりです。

それは
「自分を認めてほしい」「誰かに話を聞いてほしい」「相手を自分の思い通りにしたい」
「幸せになりたい」とかの裏返しだと思うんですが、その願いは永遠に叶わないですよ。
相手は親ではないので。

誰かに言いたいことを言えるのは、それを求められた時だけです。

         ー全文ー

普段通り日常の一コマをツイートしたら、
膨大な数の誹謗中傷を受けた。
「相手の気持ちを考えろ」「モラハラ」「虐待」「人間のクズ」「死んでほしい」等々。
無数の匿名アカウントから3千件を超える暴言。
さて、俺はどう感じているか。
自己肯定感に満ち溢れているのである。
わかる人にはわかると思う。


修羅を感じた瞬間もあった。
並んだ文字を見れば、どうしても意味を感じる。
数えきれない罵詈雑言が怒涛のごとく押し寄せ、理解力が鈍って感情が揺れた。
落ち着いて考えれば自分を責めることなど何もないと気づくが、もっと暴言の質量が増えていれば、
そんなことを考える余裕はなくなったかもしれない。

誹謗中傷は悪の塊。
最悪の場合、人によっては死に追いやられる危険性もあると感じた。
巻き込まれた時は、状況を正しく理解し、判断できる状態に自分を維持することが大切。
何があってもブレない姿勢。姿勢を作るにはスクワット。みんなスクワットしよう。俺は今日も66kgのバーベル担いで50回した。



今野良介さんと唐木俊介さんのツイートは、 
一見異なる出来事に見えるが、
本質的には同じ「ズレ」の問題を抱えている。

現代では受験生が問題文を理解できないことが、
学力や相手の意図を読み取る力の不足に関連しており、SNSでの誹謗中傷も同様だ。

相手の言葉を理解せずに自分の感情を押しつけるので、コミュニケーションが破綻する。

「ズレ」を解消するためには、
相手の意図を理解しようとする姿勢が必要だ。

コミュニケーションは双方向であり、
相手の声に耳を傾けることが求められる。
質問や意図を汲み取れないと、齟齬や対立が生じ、小論文やSNSでも相手の言葉を聞き取ることが大切だ。

「何か発信しなければ」という気持ちから感情的になり、相手の視点を無視すると、
「ズレ」は広がる。

自分の意見を伝える際にも、相手の立場を認識する必要がある。

字面を追うだけで共感を得やすくなり、
解釈がスムーズに進むはずで、コミュニケーションは相互理解のプロセスであり、意識的な努力がいる。


相手の言葉を一部分だけ切り取って自己主張をすると、対話は成立しない。

これを「お気持ち表明の押し売り」だとして、
「お気持ち表明の押し売り」にはいくつかの要因がある。

1. 自己表現の欲求
2. 共感の欠如
3. SNSの影響
4. リプライやレスポンスのスピード

これらが相手を把握しようとする姿勢を欠如させ、一方的なコミュニケーションを生み出す。
特に相手を思いやる力の低下が、誤解や対立を助長しているのかもしれない。

これは国語力の問題ではなく、
相手を理解しようとする意識や他者を思いやる力の不足が根本的な問題だと考える。

コミュニケーションは言葉だけでなく、
相手の感情や背景を想像すること。

思いやりが欠如すると誤解が生じやすくなる。
意図を読む力を育むには、日常的に他者との対話を大切にし、相手の視点を尊重する練習が必要だ。

現代ではSNSの普及により、対面でのコミュニケーションが減少し、短いメッセージのやり取りが主流になっている。
この習慣が把握や思慮を欠く要因となっていると思う。

時代の変化に伴い、相手への理解力やコミュニケーションの重みを再認識することが課題で、私たちが未来のためにできることは、
家庭やコミュニティでの対話を意識的に優先するのが、読解力や良好な関係を築く助けになると思う。

#唐木俊介さん
#今野良介さん