詩を書くのが流行った、中学時代
今、思えば「どうしてなんだ?」というほど
スクールカーストを無視して
女子の間で詩を書くのが流行った
休憩時間は互いが詩を書いたノートを見せ合い
才能があるだの、センスがあるだの
詩が何かも分からず、双方が褒め合っていた
読んで記憶に残る詩は、大半が恋を題材にして
恋は擬音語、擬態語で表すんだなって印象が強く
嬉しいより、萎んだ物哀しさを
自身が持つ細胞の鮮度に反比例していた
電車だの、ブランコだのと風景描写の多い
女の子ちっくな詩を書いてないわたしは浮いていた
わたしは胸の内を誰にも知られたくなかった
何があっても守りたいことがあり
全て「二人だけの秘密」にしておきたかった
今、与えられたスペースで
ジャンルを問わず、何かを語れと言われても
すぐには浮かんでこない
今日は詩を書いてみようかなと思い
浮かんできたのが、中学時代の想い出だった