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身体にしみこむ出汁の味
味覚といえば甘味、辛味、苦味、酸味。
近年注目されている第五の味覚に旨味があります。
むかしから昆布と鰹でだしをとり、料理に使っていた日本人だからこそ気づく繊細なお味。
最近では海外でも「UMAMI」と言われて注目されているほど。
だしの味だけでなく、旬の食べ頃の野菜には多くのグルタミン酸が含まれて、野菜の旨みになってます。
でも枝で完熟する前に収穫されて、店頭に並ぶ野菜がほとんどですから。昨今は野菜の本当の味もわからなくなっています。
以前の我が家はお手軽なだしの素を使っていました。
高級なだしも人気ですが、砂糖や醤油などうっすら味がついているものは合わなくて。
これだ!という美味しいだしに出会うこともなかったのですが。
2年前、料理教室で簡単にできる鰹と昆布の一番だしのひきかたを教えてもらってからは、そればかりです。
あっさりとしたお味だけど、旨味とともに全成分が優しく体にしみこみます。
発熱時など食欲がない時には、これだけ飲んでも生き返ります。
離乳食を食べない赤ちゃんでもだしの味は好んで飲むそうです。
生命を生かすものは、身体も貪欲に受け入れようとするのですね。
だしをとっていると、台所が鰹のいい匂いで満たされて幸せな気分です。湯気ももくもく。
そういえば、幼い頃に訪れたおばあちゃんの家の匂いだなと懐かしくおもいだす。
ずっと料理苦手主婦でしたが、野菜中心のヘルシーで美味しいレシピ満載の料理講座をオンラインで受講してからまともに作れるようになりました。
克服できるものなんですよ。
自家製めんつゆや自家製塩麹、玉ねぎ麹、ふりかけなども簡単に手作りできるようになったほど。
疲れたときには肉!肉!と思いがちですが、あらゆる不調から身体をリセットしてくれる優しい味と自然のめぐみもあるのです。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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