見出し画像

肩の力をぬいて生きていきましょ「自分とか、ないから。」

Amazonオーディブルで聴きました。
難しい東洋哲学を噛み砕いて、口語体で語られる文が、心地よく響きました。

現代におきかえた例え話のおかげで、堅苦しくなく、笑いながら、ゆるく哲学を学べます。


東大卒業後に勤めた会社を退職し、虚無感におそわれ、ひきこもる作者。

生きかたを模索しようと自己啓発本や哲学書に手をのばしてみるものの。

自己啓発本はお腹いっぱい。生理的に受けつけない。西洋哲学の本を読んでも抽象的でいま一つピンとこない。

あの有名なニーチェは虚無感の克服を考察して発狂し、10年間布団にこもり亡くなったとか。(真似したら絶対あかんやつ)

そこで出会った東洋哲学。どう生きればいいのか答えがあったため虚無感から脱出できたそう。


「自分とか、ないから。」

これは仏陀の教え「無我」

私も学びましたよ。仏陀ファンだし。

自我があるから、愛されることをのぞみ、満たされないと執着をうみ、苦しみとなる。

「私」が「私は正しい」をうみ「私は正しくあるべき」にとらわれ「正しくできない私はダメだ」と苦しむ。

思考も感情も自分ではない。自分なんてない。
そうとらえれれば苦しみもなくなるのだけれど。なかなかそうはいかない。

去年、教えてもらったのは、

自分のくせや感情を「虫」ととらえて名前をつけて観察してみる。

「あー、今日もくよくよ虫が盛大にくよくよしてるよ」と自分と感情を切り離すようにする。

決して、虫と一緒にくよくよしてエサを与えてはいけません。虫が成長して、心を支配されてしまいますから。

人の細胞って、3ヶ月で入れ代わるそう。外見は同じだけど、中身は3ヶ月前とは別人。なのに、思考だけはいつも「自分、自分」って。私はいつもこうだ、変われない、なんて悩みつづけてなんになるのでしょうね。

「無理をしない」東洋哲学


この本で紹介されている東洋哲学者の方々の考えをかんたんにいいますと、

✅龍樹は、この世のすべては幻。フィクションだ。

✅老子は、ありのままが最強。

✅荘子は、現実も夢もあいまい。

✅達磨は、言葉はいらない。ピンチの時ほど言葉を捨てろ。

✅親鸞は、他力に頼る。ただ信じる。手を合わせる。「南無阿弥陀」

✅空海は、なりきる。

みんななんて自然児なんだ。

気楽に生きていけばいいんじゃないの。となんだか肩の力が抜けました。

人生をむずかしくしているのは、誰でもない、自分自身なのよね。

難しいこと、大切なことをゆるい笑いを交えながら伝えている斬新な本でした。


企画参加「今年の一冊」


こちらを私の今年の一冊として、八田零さんの企画に参加させてもらいます。

ゼロさん楽しい企画をありがとうございます。よろしくお願いします。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!

ゆりのゆき@身体と心を整えます
サポートいただきました温かいお心は、他のnoterさんにも繋げていきます。有料記事を買ったり、サポートしたり、みんなで頑張っていきたいです。

この記事が参加している募集