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著…溝縁ひろし『京都の花街 芸妓・舞妓の伝統美』

 こんにちは。

 目の保養を求めている方におすすめの本をご紹介します。

 前半には現代の京都の五花街(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)を写した写真が、後半の第4章には昭和48〜昭和60年の祇園を写した写真が、第5章には舞妓さんが芸妓さんへ衿替えするまでの様子が紹介されています。

 頭のてっぺんから足の先までしゃんとした美しさの芸妓さん・舞妓さんたちが、まるで色鮮やかな蝶々になって舞っているように見えます。

 皆さんがお召しの着物も帯も簪も…、全てが美の極致!

 日本語の文だけでなく、英文も掲載されているので、外国の方へのプレゼントにもおすすめの本です。

 沢山の方々にうっとりして欲しいです。

 昭和よりずっとずっと前から、これまで多くの方々が花街の伝統を守り継いできたことを想像しながらこの本を読んでいたら、タイムトリップしているかのような不思議な気分に浸れます。

 舞妓さんが芸妓さんになり、妹舞妓を育て、その妓が芸妓さんになって…をずっと守り継いできてくれたからこそ今があるのですよね。

 昔々の花街にも、きっと同じように灯りがともされ、三味線や鼓や京ことばや…、そして何と言っても芸妓さんたちや舞妓さんたちの舞が夜を彩っていたのでしょうね。

 そこには悲喜こもごもあったでしょうし、決して綺麗なだけの世界ではないと思いますが、やはり憧れます。

 美しいから。

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