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著…松原隆彦『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』

 物理学の入門書的な本。

 
 ⭐️Kindle版

 ⭐️単行本版


 ●世の中には沢山のスマホ・携帯電話があるのに、なぜ自分あての電話・メールが間違わずに自分のもとに届くのか?

 ●なぜ雲は落ちてこないのか?

 ●なぜ空は青いのか?

 ●なぜ朝焼けや夕焼けは赤いのか?

 ●なぜ3D映画は立体的に見えるのか?

 ●GPSはどうやって正しく機能しているのか?

 といった身近でイメージしやすい話から、実は世の中はすごい仕組みでいっぱいだということが伝わってきます。

 この宇宙で起こっていることは、「重力」「電磁気力」「強い力」「弱い力」の4つで概ね説明出来るのです。

 目に見える世界で起こっていることは、「重力」(引力。全てのものが持つ、相手を引き寄せる力)と「電磁気力」(電気と磁気の力のこと。一見別々のものに見えるけれど本質的には同じ)によって支配されている。

 また、人間の目には見えないミクロな世界では、原子核の中で陽子と中性子をくっつける「強い力」と、中性子が陽子に変わるなど粒子に変化を起こす「弱い力」が働いている…。

 …ということが分かります。

 わたしは特に第4章「私たちは何を見ているのか 光の話」に熱中しました。

 人間が見ているのは、物が反射する光。

 目で見えるか見えないかは、波長によって決まる。

 人間の目に見えるのは、おおよそ400ナノメートルから800ナノメートルの波長の光だけで、それより波長が短かったり長いものは、見ることが出来ない…。

 …目に見えない世界のロマンに興味を惹かれます。

 遠く感じていた物理の世界が、ぐっと身近に感じられるようになりました。


 〈こういう方におすすめ〉
 物理学に関心があるけれど「難しそうだな」と思って勉強を避けている方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半〜2時間くらい。

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