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著…カラル・アン・マーリング『ノーマン・ロックウェル』

 おはようございます。

 ユーモアたっぷりの絵を楽しみたい方におすすめの本をご紹介します。

 ノーマン・ロックウェルと言えば、子どもたちの笑い声や駆けていく足音が聴こえてくるような生き生きした絵を描く画家。

 わたしのお気に入りの一つは、P13で紹介される「お仕置きを受けるトム・ソーヤー」。
 トム・ソーヤーが「ぎゃー!!」と叫んでいるのが本当に聴こえてきそうだし、トム・ソーヤーが教師にお仕置きを受けるのを見て笑っている子どもたちの笑い声も聴こえてくるかのようだから。
 臨場感が凄い!

 P61の「エイプリル・フール:少女と骨董店主」のように少々不気味なファンタジー要素のある作品もありますし、P75の「鏡の前の少女」のように少女と女性の狭間で揺らぐ心情を描いた作品もあるので、なんて表現の幅の広い画家だろう…と驚かされます。

 『たどり着いた「偉大な絵」の世界』の章にある、人種平等や戦争への抗議を訴える作品の力強さも素敵。

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