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著…村松友視『帝国ホテルの不思議』
「お客さまは十人十色ではなく、一人十色」
という言葉が、おもてなしとは何か教えてくれます。
同じお客様であっても、その時々によって「して欲しいこと」「して欲しくないこと」が異なるので、見極めが肝心だと気づかされます。
例えば、オールドインペリアルバーのバーテンダーは、お客さまがグラスをどこに置くかさりげなく見極めて、二杯目以降のグラスをお客さまの好みの位置に置くそうです。
宴会場のドアマンは、お客さまの顔、車両番号、運転手の顔、名前を呼んで良い人いけない人、声をかけて良い人いけない人を頭に入れているそうです。
他の業務を担う人たちも、それぞれが凄いことをやっているのに、押し付けがましく無いのが凄いです。
また、
「お客さまがお客さまを呼んでくださる」
という姿勢が、どんな仕事をしている人も参考にもなると思います。
もし、派手な広告を打ったりして一度はお客さまに来てもらえたとしても、満足してもらえなければリピーターになってもらえませんし、お知り合いを紹介してもらうことも出来ないから、先細りしてしまいがち…。
ネームバリューだけでは、愛され続けることは出来ません。
歴史あるホテルというブランドに胡座をかかず、お客さまがその時どんなサービスをして欲しいと思っているのかを各々が見極めて、過剰でも不足でも無いちょうど居心地の良いおもてなしをしているからこそ、帝国ホテルは長年沢山の人たちから愛されてきたのでしょう。
これからもそうして歴史を紡いでいくのでしょうね。
また、おもてなしの話とは違いますが、わたしはP19〜20掲載のエピソードにも目が釘付けになりました。
総支配人は下積み時代、お皿を洗っている時に「将来は?」とテレビ取材のマイクを向けられ、「帝国ホテル総支配人」と答えたのだそうです。
「言ってみるもんですね」と当時を振り返る、総支配人の言葉が眩しい!
「言ってみるもんですね」ってわたしも言ってみたい!!
言霊や、引き寄せの法則って、絶対この世に存在しますよね。
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