知っておくと便利なXbenchの小技:ヒットした対訳の前後を見る方法
こんにちは。翻訳ジャーニーです。
皆さんご存じと思いますが、Xbenchというツールがあります。チェックツールとしても、TMを高速で検索するためのツールにもなる優れものです。バージョン2.9は無料で使えて、3.x以降は年間で約1.5万円ほどのチトお高いサブスクリプション制になっています。初めての方は30日間の無償トライアルがあります。
※:以下のTMデータは本記事のためにサンプルで作成したものです。実案件で使っているものではありません。あしからず。
さて、このXbenchで訳文がヒットしたときに、ヒットした訳文の前後を確認する方法があります。一般的なCATツールにはない優れた機能です。1年に1.5万も払っている人は使わないと損ですよー。
たとえば、「duration」という原文を調べたときに、「長さ」と「講演時間」の2種類がヒットしたとします。
もっとわかりやすい例を作りたかったんですが、思いつかなかったのでこの例でいきます。前後の対訳データを見てみましょう。
「長さ」の行をクリックして選択した状態で、Ctrl + Space を押すと
上の画像みたいに前後の対訳も出てきます。なにやら、動画プレイヤーのUI(?)っぽい感じでしょうか。
一方、「講演時間」を選択した状態で Ctrl + Space をやってみましょう。
これは、何かのオンラインセミナーでしょうか。よくみると、Start timeは開始時刻でEnd timeは終了時刻です。動画プレイヤーの文脈では開始時間となっていましたので、表現が少し変わっているのも見えます。
そのTMの作成方法によっては必ずしも関連のある対訳が順番通りに並ぶとは限りませんが、かなりの確率で参考になると思います。
私はMySQLを使った自作のツールで似たようなことをしていますが、CATツールに付属のTM検索で簡単に前後の対訳をチェックできるものを知りません。「あのツールで似たようなことができるよ」というのをご存じの方がいらっしゃいましたら、note、Twitter、Instagramなどでお知らせください。
アディオース!
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