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1週間の休暇中に読んだ本
先日、1週間ほど有給休暇を取得しました。
遠出はせず読書やら映画やらで時間を消費する、無益ながら有意義な日々でした。キツキツに締めたネジをゆるめるような、いわゆるunwindの時間。私にとってはこのunwind、年に数回やる必要のある大事な儀式です。
ってことで、読んだ本について時系列でさらっと感想文まとめです。
※掲載しているリンクは全て、電子書籍版です。
仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略
切羽詰まっているのがバレてしまいそうですが、休暇序盤からこんなものを読んでおりました。今年2月に購入して1度読み終わっていましたが、再読。近頃、仕事でモヤモヤする日々が続いており、リセット願望がマックス状態になっています。
キャリアの語源は、ラテン語の車を 曳くことでできた車道という意味の言葉です。この言葉どおり、みなさんが人生を歩いてきたその道こそがキャリアなのです。いつからか、キャリアのことを「職歴だけ」と誤認する機会が増えたように感じます。このキャリアブレイクの期間が、キャリアとなって積み重なった結果、次のキャリアが生まれているのです。
そんな気持ちの時に読むのは危険(?)な本ではあるのですが、リセットしても大丈夫だよと、背中を押してくれます。
1年ブレイクがあったら何をしようかを考えながら読みました。
やっぱり「書くこと」で生きていきたいあなたへ: noteから商業出版まで
文筆家の野本響子(のもきょう)さんの電子書籍です。
書くことを生業にしたいわけではないのですが、noteは続けていきたいと思っていて、何かヒントがもらえるのではないかと思い、読んでみました。
一次情報(自分が実際に体験したこと)ってやっぱりコンテンツとして価値が高いよね、と書かれていました。私のnoteでも、比較的アクセス数が多いのは実体験を盛り込んだ投稿なので、読んでいて納得感が高かったです。
自分の面白い経験を書くのはもちろん、さらにどうやって読者に「自分にも関係ある」と思ってもらえるか。ここが最大のポイントです。
のもきょうさんはnoteでも発信されています。自分はなんとなく世間から少しはみ出しているという実感がある人には刺さりそう。私は今月からのもきょうさんのマガジンの購読を始めました。
日本人は「やめる練習」がたりてない
芋づる式に、のもきょうさんの別のご著書も読んでみました。
私も「やめるのが下手」なほうだという自覚があります。1社あたりの在籍期間が長すぎるし。良くいえば真面目、と捉えることもできるかもしれませんが、単に思考停止、惰性でやってきたようにも、思えなくもない。
勉強もいいが、「自分を知ること」はとても大事だ。魚に木登りを教えてもしょうがない。そしてそれには、遠回りなようだが、実際に本人がいろいろやって感じてみる他ない。そのうえで合うものを選んでいく、合わないものは捨てていく作業をした方が、人生はよりハッピーになるのではないだろうか。
性に合わないと思ったらさっさと辞めて次を探す、っていうのも一つの手だと思います。ただ、日本ではそれがやりづらいような気がします。でも、そんなことを気にしていたらあっという間に人生終わっちゃいますよね。
生きのびるための事務
ユニークな著書多数の、坂口恭平さんの新刊。休暇中に立ち寄った書店で平積みになっていて、タイトルを見ただけで読んでみたくなりました。
本書でいう「事務」とは、「好きなことをして生きていくために、具体的にやるべきことを細分化してToDoリストに落とし込み、それらを1つずつ消化していく作業」と言い換えられるかも。
漫画かつ柔らかい文体でさらっと読めちゃいますが、途中ちょっとウルっと来る場面もあったりして読後感が良かったです。本書に書かれていることを実践していけば、わりとハッピーに生きられるのではないかと思えてきます。
自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学
これも同じ書店で見かけた1冊。Audibleで読みました。
等身大のタイトルがすごくいい。東洋哲学をひとことで言うとこれズバリ、という感じ。読んでいるうちに自分のモヤモヤとした気持ちなんて、どうでもよくなってくる感覚がありました。とにかく、考え方のスケールが大きいのです。結局世界は全部つながってるから、自分なんてないんだよ、と。
もしかしたらみんなでこの考え方ができれば、敵対心がなくなって世界が平和になるのかな、とも思ったのですけれど、それはたぶん楽観しすぎなのだろうな。
本書に出てくる東洋哲学界のスーパースターの中から、自分のアンテナが動いた人物について深掘りすると、面白い発見がありそうです。
TOKYO0円ハウス0円生活
「生きのびるための事務」で言及されていた、坂口恭平さんの別の本も読んでみました。隅田川沿いのブルーシートハウスで暮らしている(家に住んでいるけど)ホームレスの鈴木さんとみっちゃんの暮らしを、イラスト付きで解説しています。
読んでいると自分の常識が根本から覆されるような、非常に不思議な気持ちになります。「そもそも家って何なの?」とか「なんでみんな家のローンとかに振り回されているの?」とか、「広い家なんていらないのでは?」などなど、家にまつわる疑問がいろいろと浮かんできました。
「自分とか、ないから」を先に読んでいたせいか、鈴木さんとみっちゃんの生き方が、東洋哲学の思想ともリンクしているような気もしました。ブッダも出家してホームレスだったし。
文庫版が出版されたのが2011年なので、鈴木さんとみっちゃんの現在が気になっています。
「自分メディア」はこう作る!
こちらも、noteを続けるヒント探しのため再読。ちきりんさんも会社勤めのころにブログを開始しているんですよね。
おそらく最初の1年くらいは、日に 50 PV(PV=ページビュー、ページの閲覧数)、月に1500PV程度で、うち 10 名くらいが固定読者という感じでした。
私のブログは、最初の3年間ほどはまったく注目されておらず、2005年に書き始め、人気化したのが2008年から2010年にかけてです。
ブログというメディアは育つまでにある程度時間がかかるものなのだなということがよくわかります。育つ前にやめてしまう人がほとんどなのかもしれません。
先日もこんな配信をされていらっしゃいました。
結果が出なくても3年やり続けられる(ほど好きな)ことだったら芽が出るかもよ、とのこと。
それにしても、こうやって読んだ本をリストにするだけで、自分が考えていること、悩んでいることがバレてしまいますね。