Hongaku@翻訳者の楽屋

5年間の米国留学を経て帰国後、外資系金融機関に入社。翻訳歴十数年の社内翻訳者です(英⇔日)。趣味は料理、読書、音声コンテンツ聴取、映画、文楽、落語、着物。Duolingoでイタリア語を勉強中。

Hongaku@翻訳者の楽屋

5年間の米国留学を経て帰国後、外資系金融機関に入社。翻訳歴十数年の社内翻訳者です(英⇔日)。趣味は料理、読書、音声コンテンツ聴取、映画、文楽、落語、着物。Duolingoでイタリア語を勉強中。

最近の記事

  • 固定された記事

いまのところの、DeepL翻訳の限界

最近、とうとう職場でDeepLの使用が許可されました。 幸い、今のところは脅威と感じていません。 今日は、私がそう思う理由について3つ、書いてみようと思います。 1. 訳抜けDeepLの一番の弱点は、なんといっても、これではないでしょうか。 あたかもそれらしい訳文を返してくるのですが、1文ずつ見ていくと、訳出されていない文章がある。 この現象、繰り返し発生しているので、現時点では何らかの理由で修正に限界があるのだと思います。 DeepLの訳抜けについては、こちらの日経

    • お気に入りの料理本

      先月投稿したマーラータンのレシピ、思いのほかアクセス数が伸びたので、調子に乗って今日も料理関係のネタを。私が好きな料理本をいくつかご紹介します。 かんたん美味3その名の通り、簡単でおいしい料理が100品以上載っています。シリーズで6冊まで出ているようで、私は4巻まで持っています。 日経新聞に連載されている料理コラムをまとめた本で、なんとなく作りたくなるレシピが多いです。しかも家で作るにはちょうど良い簡単さ。 第1巻ではなく、3巻のリンクを入れたのには理由があります。それ

      • noteを100件投稿して変わったこと

        今回で100件目の投稿となりました。 私の投稿を読んでくださっているそこのあなた、 ほんとうにありがとうございます! 2023年の4月から始めて、ほぼ週1回投稿して約1年半。なかなか時間がかかりましたが、とりあえず小さな目標1つ達成。 100件投稿しての変化をまとめてみました。 アクセス数について少しずつではありますが、増えています。1周年の投稿でも書いたとおり、投稿件数が増えているので、その分読まれる確率も増えているということですね。 2024年9月末時点では、

        • 不安を解消するためにしている3つのこと

          わたくし、職場で翻訳業務よりも別の仕事の比重が増えてきております。 これ、危険な兆候なのです…。 前職はそれが不満で転職したので、また同じことの繰り返しになるのではないかと、悶々とする日々。 でね、その翻訳以外の仕事というのは、ほとんど経験のない領域なのです。 だから、不安。 それでここ1~2か月ぐらい、不安解消のためいろいろ試しておりまして、自分にとって効果があった方法を3つ、書いておきます。 人に話す途方に暮れて、とりあえず、思いつくままに友達に連絡を取り、自分

        • 固定された記事

        いまのところの、DeepL翻訳の限界

        マガジン

        • 読書記録
          21本
        • 翻訳
          31本
        • 仕事
          27本
        • 語学学習
          12本
        • メモ術・ノート術
          9本
        • 買い物
          10本

        記事

          10分でできる、たぶんほぼ麻辣湯(マーラータン)の作り方

          最近仕事が忙しく、帰宅時間が20時を過ぎてしまう日々が続いています。 それでも、自炊はしたい性分。 手早く作れてそれなりに栄養が取れるものは何?と考えていたときに思いついたのが、麻辣湯(マーラータン)。先日、「マツコの知らない世界」で特集されていて、ずっと気になってたんです。 見よう見まねで適当に作ってみたところ、なかなか美味しいじゃない、ということになり、調子に乗って今週はほぼ毎晩作ってました。 だいたいこのぐらいの味付けなら麻辣湯ぽいだろうという塩梅がわかったので

          10分でできる、たぶんほぼ麻辣湯(マーラータン)の作り方

          ちょっとやらかしたので、副業のマイルール5か条作りました

          過去の投稿で、私は副業でも翻訳をやっているという話をしました。 現在も細々とではありますが、続いています。 でね、先日引き受けた仕事でちょっとしたハプニングがあったんです。あんまり肝が据わっていないビビりの私にとっては冷や汗ものでした。自分の失敗をさらすのは恥ずかしいのですが、これから副業もしくはフリーランスで翻訳を始めたいと考えているどなたかの参考になるかもしれないので、書いておきます。 おそらく、既にフリーランスで活躍されている翻訳者の皆様にとっては、鼻で笑ってしま

          ちょっとやらかしたので、副業のマイルール5か条作りました

          映画を楽しむためにやっている5つのこと

          SNSなどで「〇〇という映画を観に行ったけどつまらなかった」みたいな感想をあげている人を見かけます。 その気持ち、わかります。忙しいスケジュールの合間を縫って、数千円、数時間というコストをかけて観に行ったのに何も得るものがなかったなんて、残念すぎますよね。 私はそういうハズレ映画を引かず、なるべくアタリに出合う確率を上げるために実践していることが5つあります。 1. 昔の映画を観る今でも残っている古い映画というのは、何千、何万という作品の中から生き残った作品です。だから

          映画を楽しむためにやっている5つのこと

          1週間の休暇中に読んだ本

          先日、1週間ほど有給休暇を取得しました。 遠出はせず読書やら映画やらで時間を消費する、無益ながら有意義な日々でした。キツキツに締めたネジをゆるめるような、いわゆるunwindの時間。私にとってはこのunwind、年に数回やる必要のある大事な儀式です。 ってことで、読んだ本について時系列でさらっと感想文まとめです。 ※掲載しているリンクは全て、電子書籍版です。 仕事のモヤモヤに効くキャリアブレイクという選択肢 次決めずに辞めてもうまくいく人生戦略切羽詰まっているのがバレ

          1週間の休暇中に読んだ本

          「五月雨式にすみません」を英語でどう書く?

          訳例私が仕事中に出くわした例を1つ挙げます。 Apologies for the piecemeal emails. これは、海外オフィスの同僚からもらったメールに書かれていた一文。彼女は、ある事柄について私に何度もメールで質問を送ってきたことを申し訳なく思ったようで、これがメールの冒頭に書かれていました。 この文を分解してみます。 Apologies for ~ 「~についてすみません、ごめんなさい、失礼します」など、わびる気持ちを表すときによく使う表現です。こ

          「五月雨式にすみません」を英語でどう書く?

          未経験の私が翻訳の仕事を得るまで(その後)

          前回からの続き、ではありますが、今回は社内翻訳者になってからの話です。 3年強の紆余曲折を経て、ようやく派遣社員として社内翻訳の仕事を開始。勤続1年半を過ぎたころに正社員の打診を受けます。 派遣社員から正社員へコンサル会社では最初の1年ほどは苦労しました。とにかく一般常識がないため、意図せずに人とハズれたことをしてしまう。社会人経験数周回遅れの焦りがアダになることもしばしば。会ったこともないお客様に馴れ馴れしい文章のメールを送ってしまい怒られたこともありました。自分では良

          未経験の私が翻訳の仕事を得るまで(その後)

          未経験の私が翻訳の仕事を得るまで(その2)

          前回の続きです。 映画字幕翻訳家になることを目指してアメリカに留学。卒業後帰国するも翻訳の経験が積めず、アルバイトで食いつなぐ日々。そんな私に小さな転機が訪れます。 チャンスは突然にバグ取りの仕事を始めてから1年ぐらいたったころに、ちょっとしたチャンスが訪れます。 職場で英語の読み書きがこなせる唯一の従業員だった私に、バグレポートの英訳チェック業務が回ってきたのです。バグレポートとは、ゲームの中で発生する不具合について順を追って説明する報告書のこと。例えていうなら「マリ

          未経験の私が翻訳の仕事を得るまで(その2)

          未経験の私が翻訳の仕事を得るまで(その1)

          転職の意思があるかないかに関わりなく、業界の動向を把握しておきたいので、私は翻訳者の求人広告をまめにチェックしています。 翻訳者の求人で、私がウン十年前に社会人になったころと変わっていないことがあります。 それは、 「翻訳経験◯年以上」 という条件が記載されていること。だいたい2~5年というのが多い印象です。 わたしはこの条件に苦労させられたクチで、 「どの求人も要経験なら、未経験の私はどこで経験を積めばいいのさ」 と恨み節で仕事を探す日々でした。 そんな私が

          未経験の私が翻訳の仕事を得るまで(その1)

          四季報写経、100社達成しました

          6月に四季報写経開始の投稿をしてから約2か月半で、ようやく100社入力が完了しました。 四季報写経って何?と思われた方は、四季報写経ウーマンさんのこちらの投稿をお読みください。 ウーマンさんを見習って、今後も節目ごとに投稿していこうと思います。これから始めてみようと思っている人の参考になれば幸いです。 写経する企業はこう選んでいますまずは自分が興味のある企業を 自分が働いている企業やお取引のある会社など、身近な企業から写経を始めると入りやすいと思います。ちなみに私は日

          四季報写経、100社達成しました

          DeepL翻訳ってどうよ?使用開始後1年時点での感想

          「いまのところの、DeepL翻訳の限界」というタイトルの記事を投稿してから1年ほど経ったので、状況をアップデートします。 結論から申し上げますと、DeepLは翻訳者にとってまだ脅威ではありません。 訳抜けは顕在過去記事で問題として指摘した「訳抜け」ですが、現在も発生しています。 傾向としては、分詞構文や、as、withなどでつながれた、数行にまたがるような長い一文で発生しているようです。たいてい、カンマのあとの後半部分がすっぽり抜け落ちています。 体感では訳抜けは1年

          DeepL翻訳ってどうよ?使用開始後1年時点での感想

          私の読書習慣

          先日、こちらの本を読みました。 タイトルが秀逸すぎて、手に取らざるを得ず。 このタイトルとは逆に、私は働いているけれど割と本は読めているほうだなと思ったので、どう読んでいるかをまとめてみました。 いつ、何を読んでいる?朝・昼・夕・夜の空き時間に読むようにしています。 朝は通勤電車の中でiPhoneで読みます。3~5分ごとに本を変えて10冊前後をスピードデートするかのように読んでいます。 最近の私のKindle画面はこちらです。 こう見るとビジネス寄りの選書ですが、

          採用面接を受けるときに気をつけるべきポイント

          前回に引き続き、面接関係の話です。 アクセス数が伸びないとわかっていながらも、私自身が将来面接をするときの備忘録がてら、長々と書いてしまいました。 さて、書類審査が一通り終わり、候補者との面接が始まりました。 私が担当するのは1次面接で、所用時間は1時間弱。 1時間話しただけで相手の能力を見極めるって、難しいと思いませんか? 難しいからこそ、世の中では無数のミスマッチが起きているのでしょうし。 難しいなりにも、面接官の立場から、応募者が面接時に注意すべきポイントに

          採用面接を受けるときに気をつけるべきポイント