フォトエッセイ&短歌:子育て・親育て(7)
(ホノルル発)物価の高いホノルルで生活するのは大変です。さらに、まだまだ働かなくてはいけない40代後半、私は更年期障害を抱え、朝早く新聞社に出勤するのがつらくなり、在宅で請け負うかたちで仕事量を大幅に減らしてもらうことになりました。そのすぐあとです。生計のためにホストファミリーとして留学生のお世話をはじめたのは。娘は当時9歳でした。
それ以来、わが家には常時3人の留学生が滞在し、娘の部屋は学生さん用になりました。中学生になっても、高校生になっても、彼女には親と部屋をシェアするという我慢をさせてしまいました。
この夏、娘が高校を卒業した際、生徒さんの1人が帰国したため、その空いた部屋を大学進学までのたった3カ月間でしたが、娘に使ってもらうことができました。喜んだ彼女は、部屋をお気に入りの小物で飾り、壁に写真を貼り、友だちを呼んでお泊まり会を開いたりして、その時間を満喫していました。相変わらず部屋を散らかしていたので、何度も注意していましたが。