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自分の中の大嫌いな感情、自覚ってありますか?『紙の月』

『そんなことするようには見えななかった』

よくニュースやワイドショーで耳にするこのワード。
何か犯罪を犯した人の近所の人や、学生時代の友人が口にしている、よなあ。

わたしの頭の中にパッと思い浮かぶ親しい人たちが、例えば、会社の金を横領して指名手配されたとしても私はそう答えると思う。本心でそう感じると思う。

でもそれって多分、信頼の中にプラスとマイナスがあるとするならば、多分マイナス寄り。
無責任な信頼なのかも。

他人が心の奥底で何を考えているかなんて、到底わからない。
例え根底にある感情が同じだったとしても、理性的な人と、そうでない人では、オモテへの表れ方は異なって来ると思う。

だから、わからない。
日々、相当な濃厚接触者テキな関わり方していればわかるのかもしれないけど、それでも全てはわからないと思ってる。

わたしはどちらかと言うと、理性的な方。いや、かなり。
恋愛もドライそうだよねとか、サバサバしてると言われるけど、理性なんてものを捨てたらその逆(笑)


こじらしてんなーーーー!!!!!!

時々そんなふうに自分を客観視する、三十路手前の夏(笑)
その理性とやらを少し崩すことの重要さも、最近自覚しつつあるんだけど(笑)


バランスが大事٩ )و


大事なことは二度言います。


バランスが大事イイイイイイ٩ )و



男に金を貢ぐために、会社の金をウン千万円と横領するだなんて考えられますか?

頭おかしいんじゃないですか?
おかしいです。かなり野蛮です。狂ってる、クレイジー!スーパークレイジー!!!!!ウルトラスーp@#a*hgl` 

でででででも、それに至る根底の根底にある感情じたいは理解できるのですよ、っと(小声)。

男に貢ぐような女はヒステリックおこしがち。
っていう偏見あるけど、この小説に出てくる梅澤梨花はいつも冷静でしたワ。
とても胸糞悪い内容だけど、そこがとても美しかった。

自分の大嫌いで心の奥底にしまってある感情と、向き合っているような感覚。


・・・・というわたしの読書感想文でした。
角田光代さんによる小説『紙の月』。

映画も観たけど、しっかり胸糞悪かった^^

あらすじ
1994年。梅澤梨花は、子どもには恵まれなかったものの夫と穏やかな日々を送り、契約社員として働く「わかば銀行」でも、丁寧な仕事ぶりで上司の井上から高い評価を得ていた。一見、何不自由のない生活を送っている梨花だが、自分への関心が薄く、鈍感なところのある夫との間には空虚感が漂い始めていた。ある日、外回りの帰り道にふと立ち寄った、ショッピングセンターの化粧品売り場。支払い時にカードもなく、現金が足りないことに気づいた梨花が手を付けたのは、顧客からの預かり金の内の1万円。銀行に戻る前に、すぐに自分の銀行口座から1万円を引き出して袋の中に戻したが、これがすべての始まりだった…。梨花の感覚と日常が少しずつ歪み、暴走をし始める—。疑いの目を向けられ、追い詰められた梨花が取った行動とは?そしてその先に彼女が見たものとは……。


最後までお読みいただき、ありがとうございました^^

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