手前味噌というけれど
今年の2月、初めて味噌作りに挑戦してみました。
むか〜しむか~し、高校生の頃まで実家では味噌を手作りしてました。
母が作っていたのをなんとなく覚えているだけですが、夜になると作業場へ行って何かをかき混ぜていました。
あれは、多分米麹を作っていたのでしょうね。
その奥には大きな味噌樽が何個もあって何年も寝かせている味噌もありました。
寒い冬に味噌を仕込むのは、農閑期の大事な仕事。
昔は、自家製の味噌がほとんどでしたから、その家庭ごとに味噌の味が違っていました。
今だから言えますが、嫁いできたばかりの頃、婚家の味噌汁の味にどうしても馴染めませんでした。
おそらく婚家の味噌は若かったんだと思います。
まろやかさがあまりなくて、大豆の味が尖っているような…
実家の味噌は、毎年仕込んではいたけれど食べるのは何年も寝かせてものから食べていたんじゃないかな、と。
塩加減もあるのでしょうかね。
この味の違いが、「手前味噌」というところなのでしょう。
昨年は、大豆を栽培しなかったし初めての味噌作りなのでネットで味噌作りのセットを購入。
塩と麹も混ぜてあるので大豆を茹でて潰すだけ。
な〜んだ、簡単じゃん♬
一晩水に浸けていた大豆を茹でて、さぁ潰すぞ!
しかし、これが大変。
今回は出来上がりが4kgになるので大豆は1kgあります。
丈夫なビニール袋に入れて麺棒を使って潰しましたが、豆が逃げていったり力任せにするとビニール袋が破けてしまったりとなかなか進みません。
味噌作りの動画を見て参考にしたのですが、簡単そうに見えてても実際自分でやってみるとこんなにも難しいものなんだと実感しました。
目で見て頭の中で覚えたと思っても、技術を習得するにはやっぱり経験することが一番大事なのですね。
なんとか豆を潰して、塩麹とも混ぜ合わせます。
味噌玉を作り容器に中に並べていきます。
最後に塩をふってラップで覆い重石をかけます。
約10ヶ月にはきっと美味しい味噌ができるはず。
1ヶ月後に天地返しをする方法もありますが、私は梅雨時まで放置。
カビが発生しやすい時期にかき混ぜて再び塩をふります。
そして先日、11月末の某日。
ジャジャ~ン
キレイな味噌ができました!
これぞ私の手前味噌‼︎
でもまだ若い感じがするので年が明けるまでもう少し寝かそうと思います。
来年は大豆を育ててそれを使いたいと考えています。
米農家でもあるので、いつかは米麹も手作りしたいな。
ひとつできるとそれは自信になります。
たとえ失敗したとしても次に活かすための経験値として残ります。
50歳半ばにして初めての味噌作り。
挑戦はまだまだ続きます。多分(笑)