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ほの
2024年10月27日 22:32
わたしがうつになったと言ったとき、中学時代の友人がそっと差し出してくれた一冊。なかなか読めなかったのだけれど、勇気を出して読んでみた。『アンネの日記』を読んでいるようだった。この日記を書いた人はもうこの世界にはいなくて、日記には必ず終わりが来る。読み進めるのが怖かった。日記の最後も、いつもとなんら変わらないあやさんの文章がある。これもアンネと同じだと思った。明日は突然やってこな
2024年6月3日 12:43
とある行きつけの本屋さんで出逢った1冊の詩集。長田弘さんの『人はかつて樹だった』。なんと偶然にも今度合唱曲になるとのこと。本をなかなか読めないでいるわたしにとって、詩集は最後の砦だと思っている。病室の窓から、2本の樹が見えた。1本は暴風に晒されようと真っ直ぐに立ち尽くす樹。もう1本は風を受け流すようにしなやかに身体を曲げている樹。わたしは傲慢だから、どちらの強さもほしい。