「1人1票」はもう古い!? スマニュー共同創業者・鈴木健さん著『なめらかな社会とその敵』(ちくま学芸文庫)を読んで考える300年後の民主主義
これが、民主主義シリーズ最終回。
最後を飾るのは、『なめらかな社会とその敵─PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論』(鈴木健・著)。はい、世にも珍しい横書きの文庫本です。
著者の鈴木健さんは、「スマートニュース」の共同創業者として有名ですが、実は「複雑系の科学」などを長く研究されていた方でもあります。(ほんのれん編集部は、スマートニュース+でも連載中です)
はてさて、民主主義ってほんとうにオワコンなんだろうか?
もしかしたら「1人1票」というルールをちょっとハックするだけで、「民主主
義」のありかたも変わるかも? その鍵を握る「分人民主主義」とはいったい………?
この本は、「300年後の読者」に向けて書かれたという激ムズな一冊(数式とかでてきて絶望)でも、ほんのれんラジオで聴くと一気にわかる。
そして、「民主主義」を考えてきた編集部4名の結論が、なぜか壮大に…!
▼今回取り上げた本
『なめらかな社会とその敵─PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論』鈴木健(著)ちくま学芸文庫 2022
▼分人についてはこちらのエピソードでもご紹介
『私とは何か─「個人」から「分人」へ( 講談社現代新書)』平野啓一郎(著)講談社 2012
▼冒頭でお話ししている「ほんのれん」の「スマニュー+」連載記事はこちらから無料部分をご覧いただけます。
●スマホが脳を破壊する!?現代人が気づかないうちに失いつつある5つの能力
●スマホ時代の集中力は47秒!?あなたの知らないマルチタスクの落とし穴
●子どもをスマホ依存にさせたくない!ゴリラ研究者と行動経済学者に学ぶ、3つの最強メソッド
▼「決め方、どう決める?」を考える
「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
『教室を生きのびる政治学』岡田憲治(著) 晶文社 2023
『民主主義とは何か』宇野重規(著)講談社現代新書 2020
『くじ引き民主主義─政治にイノヴェーションを起こす』吉田徹(著) 光文社新書 2021
『「忘れられた日本人」をひらく─宮本常一と「世間」のデモクラシー』若林恵、畑中章宏(著)黒鳥社 2023
『なめらかな社会とその敵─PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論』鈴木健(著)ちくま学芸文庫 2022
▼「民主主義」シリーズ一覧
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