見出し画像

なぜ、こどものクリエイティビティは大人になると消えるのか。50年分の子どもの詩を集んでわかったこと 『ことばのしっぽ』(中央公論新社)


古典からベストセラーまで、世界の名著をゆるく深く紹介する「ほんのれラジオ」。vol.12のテーマは「こども」です。今回紹介するのは、50年分の子どもの詩を集めた詩集『ことばのしっぽ』です。

子供は誰でも芸術家だ。
問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。

(パブロ・ピカソ)

こどもはクリエイティブ。毎日、不思議なロボットをつくったり、ひらがなの「れ」がカンガルーに見えたり。どうしてこどもって、そんなに創造力も想像力も豊かなんでしょう?

もしかしたら、こどもは知識も経験も「ない」からこそ、クリエイティブなのかも? 編集は不足から生まれる(by松岡正剛)。制限があるからこそ生まれる創造力のヒミツに迫ります。

▼エピソード
クリエイティブになるにはどうすればいいの?/わけわからんロボットを毎日つくる息子YUTO/こどもは知識がないからクリエイティブ?/50年分の子どもの言葉があつまった『ことばのしっぽ』/ひらがなのゲシュタルト崩壊/『小学生の俳句歳時記』/バラが叱られてるみたい/制限があるからこそできる!/サッカーも落語も枯山水も(語り手:ニレ、おじー、ウメ子)

▼紹介した本

ことばのしっぽ - 「こどもの詩」50周年精選集』
  読売新聞生活部(監修)  中央公論新社 2023

『小学生の俳句歳時記』金子兜太・あらきみほ(著)蝸牛新社 2001

しかられたみたいにあさのバラがちる(小2女) 
 ★朝の薔薇が散る。そこに着目するとは、利休? 中井英夫?

松岡正剛 千夜千冊362夜『小学生の俳句歳時記』

想像力 生きる力の源をさぐる』
  内田伸子(著)  春秋社 2023


▼「こども力?」を考える旬感本5冊


『センス・オブ・ワンダー』
  レイチェル・カーソン(著) 上遠恵子(訳) 新潮社 1996を紹介しています↓


子どもは40000回質問する 
 あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』

  イアン・レズリー(著) 須川綾子(訳 ) 光文社 2022

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え
 : 100の質問に100人の第一人者が答える』 

  ジェンマ・エルウィン・ハリス(編) 西田美緒子(訳)
  河出書房新社 2023 を紹介しています↓


この記事が参加している募集