寺地はるなさんの作品3冊目。ほっこりあたたかい読後感でやっぱり期待を裏切らない。今後も開拓したい。
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自己肯定感が低く、自分のことがなかなか好きになれない私に、「自分が自分のことを大事にすること」の大事さがグサグサ響いた。
世の中の当たり前や思い込みに問いかけていく、寺地さんの姿勢がやっぱり好き。
「自分の居場所は自分で作る」ということ。それが自分が目指した場所でも、そうではなくたまたま流れ着いた場所でも、自分で自分がどこでどうやって生きていくかを探っていくこと。お仕事をしていて「私はどこまで貢献できているんだろう」「私の存在価値ってあるんかな」と思うこともあるけど、どんな環境でも適応して生きる蜜蜂みたいに、自分の力で作り出していかなきゃ。勝手に存在しているものでも、誰かが作ってくれるわけでもない。「ストレスのせいにしたくない」「人見知りだから」と便利な言い訳をしないと心に決めている碧みたいな、強く、逞しく、かっこいい生き方ができるようになりたい。