【ハニワと土偶の近代 】ハニワと土偶がもたらした近代美術と出合う(~12/22)
今でこそ、子供の頃からハニワや土偶について学ぶ機会があるが、実は、歴史の教科書に登場するようになったのも、「芸術」として語られるようになったのも近代以降のこと。本展では、「出土モチーフ」が美術の世界を中心に、工芸、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想など、幅広い領域に登場する系譜を丹念にたどり、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探る。
出土品を克明に描いた明治時代の考古図譜から現代のマンガまで、取り上げる時代とジャンルの幅広さも大きな特徴。ハニワや土偶に影響を受けたさまざまな美術品を鑑賞することで、ハニワと土偶があらゆる文化に連なっていることを実感できる。そして、縄文時代や古墳時代の文化が、いかに日本人の「オリジン」に位置づけられているか。その自覚が、あらためて"掘り出される"。
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