見出し画像

【ハニワと土偶の近代 】ハニワと土偶がもたらした近代美術と出合う(~12/22)

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2024年11月号より) 

 今でこそ、子供の頃からハニワや土偶について学ぶ機会があるが、実は、歴史の教科書に登場するようになったのも、「芸術」として語られるようになったのも近代以降のこと。本展では、「出土モチーフ」が美術の世界を中心に、工芸、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想など、幅広い領域に登場する系譜を丹念にたどり、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探る。

イサム・ノグチ《かぶと》1952年 一般財団法人 草月会蔵(千葉市美術館寄託)
©2024 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E5599
長谷川三郎《無題―石器時代土偶による》1948年 学校法人甲南学園 長谷川三郎記念ギャラリー蔵

 出土品を克明に描いた明治時代の考古図譜から現代のマンガまで、取り上げる時代とジャンルの幅広さも大きな特徴。ハニワや土偶に影響を受けたさまざまな美術品を鑑賞することで、ハニワと土偶があらゆる文化に連なっていることを実感できる。そして、縄文時代や古墳時代の文化が、いかに日本人の「オリジン」に位置づけられているか。その自覚が、あらためて"掘り出される"。

斎藤清《土偶(B)》1958年 やないづ町立斎藤清美術館蔵
©Hisako Watanabe

ハニワと土偶の近代
〜12/22

東京都千代田区・東京国立近代美術館
[時]10:00~17:00(金・土曜は20:00まで) *入館は閉館の30分前まで
[休]月曜(ただし11/4は開館し、翌日休館)
[料]一般1,800円、大学生1,200円、高校生700円
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://haniwadogu-kindai.jp/

出典:ひととき2024年11月号

▼連載バックナンバーを見る


最後までお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、ウェブマガジン「ほんのひととき」の運営のために大切に使わせていただきます。