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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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2024年7月の記事一覧

456 アートと猫に出会える瀬戸内パラダイス・男木島

高松から40分 瀬戸内に浮かぶ小島へ7月7日、とても暑い日。香川県の高松港にやってきました。 JR高松駅から5分ほど歩いた場所にあるこの港からは、高松と瀬戸内海に浮かぶ島を結ぶ船が数多く出ています。 わたしも船に乗って近くの島に渡ってみようと思います。小さな島に向かう船ということで舐めていたんですが立派なフェリーが待機していて驚きです。 わたしが向かうのは男木(おぎ)島。鬼ヶ島伝説で有名な女木島とならんで高松市の北に浮かぶ小さな島です。 フェリーはゆっくりと島に向かって

京都の夏を楽しむ │ 下鴨神社 みたらし祭

祇園祭の前祭が終わって、すっかり空気が梅雨から夏へと変わった。京都の夏は暑い。本当にうんざりするほど暑い。 けれど、そんな夏の京都にはたくさんの神事がある。神社やお寺が多いからか、いたるところでお祭りが行われているように思う。そのひとつが、下鴨神社のみたらし祭、通称足つけ神事だ。 うだるような暑さが少し和らいできた夕方に、糺の森を抜け下鴨神社へ向かう。少しずつ夕方から夜へと移りゆく空気を感じて、この移り変わりは「夏だなぁ」と思わせてくれる。 「足つけ神事」ともいわれてい

452 静岡県袋井の寺で風鈴の音を楽しむ

この三連休はほぼ家にいました。その前の週に四国を旅していたので家事をしないといけなかったのと、疲れがたまっていたからです。とはいえ三連休にどこにも行かないのもつまらない。「近場へ」ということで車を飛ばし、1時間ほどで着く袋井市にやってきました。車で1時間。わたしにとっては近場です。 やってきたのは可睡斎というお寺です。本来は萬松山(ばんしょうざん)東陽軒といいますが、徳川家康の幼少時に教育係をしていた当寺の仙隣等膳和尚が、家康が浜松城主になった際に久しぶりに会った際に居眠り

やっぱり京都の街が好きだと思わせてくれる日のこと │ 祇園祭 前祭 山鉾巡行

7月17日、今日は祇園祭 前祭の山鉾巡行の日である。京都の街がいちばん浮足立つ日といってもいいかもしれない。残念ながら夜行われる神幸祭には行けないので、今年は巡行に合わせて朝早くに四条に向かう。 祇園祭の交通規制の影響で私が乗っていたバスが四条まで行けず、だいぶ手前で降ろされた。改めて京都の人たちはそういった面倒事も受け入れてこの祇園祭の期間を乗り切っているのか、と感心する。 朝8時、山鉾巡行がスタートする少し前に四条を訪れる。巡行前の山鉾を間近で見られるからだ。昨日まで