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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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2024年6月の記事一覧

さくら剛『君たちはどの主義で生きるか』は、THE HIGH-LOWS 「罪と罰」に通じるパンク哲学書!

さくら剛氏の『君たちはどの主義で生きるか』を拝読させて頂きました。 今回初めて知った作家さんでしたが、なんというか“ふざけないと文章が書けない”方のようで、難解で哲学的テーマながらも楽しく、時に大笑いしながら読むことが出来ました(あまり本を読んでいる時に声を出して笑う事はないのですが、外で周囲に人がいる時なども、プッと噴き出しながら読みました) きっと博学な作家さんで、ある程度の学歴がある方なのだと思います。ため込んだ知識とは裏腹に、自身に対しての社会から疎外されているよ

ペルーのバスに試されて

虫でも練りこまれてるのかと思うほどに、鼻くそが黒い。 これがペルーの首都、リマに着いた日の日記の冒頭だ。 はるばる異国で鼻をほじってんじゃないよ、というツッコミはとりあえず飲み込んでいまは私の話を聞いてほしい。 鼻くそが、びっくりするほど黒かったのだ。 私が思うに原因は十中八九、排気ガス。 大学四年生の夏休み、大学の選択科目で「スペイン語圏でホームステイをして語学学校に通って単位をもらおう☆」という授業を取ったときのこと。 リマに着いた私と友だちは、日本では見られない光景

2024年6月前半の読了本+感想と、活動報告

こんにちは! 本日6/16日は、神保町PASSAGE SOLIDAさんで1日店長をさせていただきました!来てくださった皆様、ありがとうございました! そして最近は 「俺の推し本。」の第二回の収録に向けて絶賛読書中です! オンエアは7月から、毎週日曜日です! 6月の前半は束の間、地元・徳島県に帰っていたこともあり、移動中などに読書が捗りました〜! 面白い本が多くて嬉しいし、焦ります! そして『第一芸人文芸部 創刊準備二号』買ってくださった皆様ありがとうございます! 発売

どの本を旅に連れていこうか

旅行のお供に持っていく本、これは非常に重要だ。旅の途中、合間の気分をつくるし、できれば目の前の風景と文章が馴染むものであってほしい。 さて、どの本を旅に連れて行こうか、旅の準備でいちばん楽しいのはこの時である。あまり重い本では持ち歩くのが億劫。ずっと読みたいと思って手元に置いている積読本は、この機会を逃したら今後ずっと読まないかもしれない。 読みやすい軽い本がいいのか、記憶に深く刻まれるような特別な本がいいのか。日常を離れたところで、本の紙の触感、匂いを味わいたい。今回は