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本の棲むところ

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独立書店やブックカフェなど、本の置かれている居心地のよい空間をふらりと訪ね、ゆるりとご紹介する連載コラムです。
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#本の棲むところ

ゆったりと本が読めるお薦めのブックカフェ【7選】|本の棲むところ(番外編)

4月13日は「喫茶店の日」ということで、連載「本の棲むところ」の番外編として、ほんのひととき編集部がこれまでに訪れた都内近郊にあるお薦めのブックカフェをご紹介します。 ── No.1 ── PASSAGE bis! (神保町)フランス文学者の鹿島茂さんがプロデュースする神保町のシェア型書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」の3階にあるカフェラウンジ。 フランスから取り寄せた古書がディスプレイされたエレガントな空間で、ポルトガル菓子の専門店ドース・イスピーガのス

【青熊書店】青森と熊本の魅力がぎゅっと詰まった4坪の空間(自由が丘)|本の棲むところ(8)

「青熊書店」は、熊本県出身の岡村フサ子さんが夫で青森県出身の岡村豊彦さんと営む、たった4坪の独立書店。その名が示す通り、「青森」と「熊本」にちなんだ本や雑貨が充実している。 場所は自由が丘駅から歩いて5分、3つの店舗が入居するチャレンジショップ「創の実」内にある。創の実とは若者や女性向けに起業を支援する東京都中小企業振興公社が提供するプログラムで、支援には最長1年間という期限が設けられている。 「熊本がずっと大好きで、じつは上京したのも、熊本の魅力をもっと全国に広めたいと

【本屋 南十字】道しるべとなるような本と出会える場所(小田原市)|本の棲むところ(7)

「小田原での暮らしがちょっと楽しくなった!と言ってもらえるような本屋をつくりたい!」 クラウドファンディングでそう呼びかけると、約1か月で目標額の100万円を大きく上回る168万円が集まった。そうして昨年10月、本屋 南十字(以下、南十字)は小田原城の南側、国道1号線沿いにオープンするに至った。 南十字を運営するのは、地元の高校を卒業したそれぞれ別の本業を持つ3人。グラフィックデザイナーで「風鯨社」というひとり出版社も営む鈴木美咲さんが、高校時代の友人である成川勇也さんと

【地理系ブックカフェ空想地図】いざ、地理好きの集う聖地へ(世田谷区駒沢)|本の棲むところ(6)

地図の日である4月19日*、世田谷区駒沢にある地理系ブックカフェ空想地図さんを訪ねました。 東急田園都市線の駒沢大学駅から地上に出て、玉川通りを西に向かって右折、静かな住宅街をすこし歩くと左手に大きな幟とオレンジ色のタペストリーが現れます。 地理にまつわる本が読み放題店内の本棚には1200冊以上の地理に関連する書籍が並べられ、カフェを利用している間はそれらが読み放題となります。 カフェのメニューには「クリーム地〜図スパゲッティ」や「地〜図サンド」など、遊び心を感じさせる

【POTATO CHIP BOOKS】昭和の雰囲気が漂う街で、大人も子供も気軽に楽しめる本屋さん(葛飾区立石)|本の棲むところ(5)

「ポテトチップみたいに、大人も子供も気軽に本を楽しんでもらいたくて」 ここは葛飾区立石に、昨年11月にオープンしたばかりの新刊書店「POTATO CHIP BOOKS」さん。真っ白な壁に鮮やかなオレンジの暖簾が映える可愛らしい店構え。明るい店内は通路も広めで、ゆったりと本が並べられています。 店主の長島亜希子さんはデザインのお仕事もされているそうで、それゆえでしょうか。本の置かれている間隔が絶妙で、手に取りやすいうえに、装丁の美しさもより引き立っているように感じます。

【本で旅する Via】洞窟みたいな空間で、心ゆくまで読書を愉しむ大人の隠れ家(荻窪)|本の棲むところ(4)

荻窪駅から北西に向かって徒歩6分、読書するための居場所「本で旅する Via」さんを訪ねました。ここは旅にまつわる本が1,000冊近く揃う、いわゆるブックカフェです。 店主はもともと旅行会社に勤めていた伊藤雅崇さん。古書店で見習いを経験したのち、2022年6月にこのお店をオープンしました。 大通りから一本入った路地裏に構えていることもあって、“大人の隠れ家”と呼ぶにふさわしいシックな雰囲気です。まるで洞窟の中にいるような日常と隔絶された空間で、心ゆくまで読書に没頭することが

【葉々社】“小上がり”のある町の小さな本屋さん(梅屋敷)|本の棲むところ(3)

「小上がりのある物件を探していたら、たまたまここが見つかったんです」 どうしてこの場所にお店を構えたんですかと尋ねると、店主はそう教えてくれた。 ここは京急本線の梅屋敷駅から歩いて1分のところにある小さな本屋さん「葉々社」。駅の西側に伸びる細い商店街を右に曲がると、「本」と大きく書かれた鮮やかな緑色の暖簾が現れる。2022年4月にオープンしたばかりのいわゆる独立書店だ。 地域を支え、地域に支えられる店主は、もともと神保町にある出版社でカメラ雑誌の制作に携わってきた、ベテ