見出し画像

262 いま楽しんでいること

読書は『源氏物語』と『何かが道をやってくる』

 相変わらず、進んでいない。遅読派だから。『源氏物語 A・ウェイリー版』(紫式部著、アーサー・ウェイリー訳、毬矢まりえ訳、森山恵訳)は、2巻目で滞っている。単純に私のスケジュールのせいだから。もう少し時間をかけないといけないとは思っている。ただ、最近「微睡み」が少ない。理由は、愛犬である。犬のせいにしては悪いけど、このところ雷嫌いから派生して夜に響くなんらかの物音(上の階とか。集合住宅あるある)に過敏に反応し徘徊するようになった。主に妻が対応してくれているのだが、自然にこちらも睡眠時間は削られているらしく、目が覚めたらもう起床時間になっている。しょうがないよね、愛犬も8歳。中高年である。いろいろ変化する。まだ痴呆ということではなさそうだけど、多少はそれに似た動きもある。
 早く寝る派でもある。読書は遅く、寝るのは早い。これでは読むペースはますます遅くなってしまう。おまけに、このnoteをはじめた頃は起きる前に本を読み、いろいろな思いが巡り、今日noteに書くことをおぼろげに決めたりできた。それがいまはほぼないので、ますますぶっつけ本番になる。
 もう1冊は『何かが道をやってくる』(レイ・ブラッドベリ著 大久保康雄訳)だ。ブラッドベリはなぜか苦手で、実はあれもこれも読んでいない。「嘘でしょ」と言われてしまいそうなぐらい読んでいない。ただ読む気はあって、2冊ほど文庫で買っていた。
 『源氏物語 A・ウェイリー版』(紫式部著、アーサー・ウェイリー訳、毬矢まりえ訳、森山恵訳)は、電子書籍版。注の多いこの本は、電子書籍だと実に楽しい。注をクリックすれば注に飛び、注を読んだあと、その冒頭の番号をクリックすれば本文に戻る。マーカーも引きながら、メモも取りながら読めるから、電子にしてよかったと思う。そもそもこの分厚い本を4冊も並べる書棚もないのである。家でも外でも読める。遅読であるけれど。
 『何かが道をやってくる』(レイ・ブラッドベリ著 大久保康雄訳)は文庫なので手に取って読む。こちらは文字を大きくできないので、メガネが必要だ。その分「読むぞ!」という感じにはなる。ただ、どこでも読めるわけではないから。持ち歩いてはいないし。それにしても、この小説の語彙と描写の豊かさは恐れ入る。たぶん、昔の自分は、そこに抵抗を感じたに違いない。昔の自分は「速読派」だったし。

テレビドラマは何を見ているか?

 ドラマ『95』は、まだ最終回を見ていないものの、「まあ、こうなるんだろう」と思える。前にも書いたかもしれないが、時代はともかくとして青春群像劇はどうしても恋愛とケンカだな、と改めて思う。画面から受ける印象は古い日活映画や大映テレビのドラマを思わせる。前にも書いたかもしれないが、せっかく「アムラー」(安室奈美恵)の時代なのに、権利関係からかまったく触れられていないのは残念だ。かろうじて松本穂香が白のブーツを履いているシーンでそこはかとなく思わせる。
 ドラマ『君が獣になる前に』は、なかなか終わらないな。主人公の男性は泣いてばっかりだ。最後まで見るけど。
 ドラマ『季節のない街』は最後まで見た。宮藤官九郎らしい優しい終わり方だった。
 ドラマ『イップス』は、回によって浮き沈みが激しい。バカリズム演じる刑事の心理的な浮き沈みに連動しているのか? 既視感のあるストーリーはしょうがないとしても、回を重ねるごとにしんどさが増す。
 ドラマ『パーセント』は、初回しか見ていないが、楽しめそうだ。身障者をテレビに出す話をテレビでやっている。テレビ批判、メディア批判も入っている。主演の伊藤万理華は、以前に『お耳に合いましたら。』を楽しく見たので成長を感じる。
 ドラマ『燕は戻ってこない』もおもしろい。ここにも伊藤万理華が少し出ていて印象的だ。これだけ達者な配役でドロッとした世界を描く。その容赦のなさが気に入っている。それは桐野夏生著の原作からそうなのだろうと推察する(いくつか桐野夏生を読んだことはある)。悲劇なのだが、コメディ要素もある。イタリア映画ならコメディになっただろう。悲惨なエンディングを秘かに期待してしまっている。まだ終わりまで見ていない。
 ドラマ『エンジェルフライト』。佐々涼子原作、古沢良太脚本。国際霊柩送還士の話。米倉涼子、遠藤憲一といえば『ドクターX』だけどNHK。いやしかしこれは民放こそやるべきドラマだったのでは?
 もちろん、朝ドラ『虎と翼』は見ている。食事しながら見ると感動しすぎてメシが喉を通らない。大河ドラマ『光る君へ』も同様だ。引き込まれる。この強力なツートップは今年、脅かされることはないかもしれない。

いろいろ手を入れていますがまだまだ。



 


いいなと思ったら応援しよう!