本島の漁業の特徴について
本島さかな部 マネージャーの大石です。
メディアの方を始め、島外の方々からよく聞かれる質問の1つ
「本島の魚の特徴って何ですか?」
について、考えてみました!
実は、本島の漁師もパッと答えれないんですよ...(笑)
1:四季に応じて様々な種類の魚介が獲れる
たくさんの魚が、その時期になると本島沖にやってきます。
通年獲れる魚でも、時期に応じて、味が違うもの面白いです。
3月:黒メバル、タイラギ貝
4月:ゲタ(シタビラメ)、15日よりサワラ
5月:サワラ、イカ、トラフグ、タコ
6月:シラス、マナガツオ、キス、タコ
7月:マナガツオ、タコ
メインの魚だけをざっと上げてみました。
魚ごとにお話しすると
1年の中で私が一番楽しみにしているサワラ(鰆)。
サワラは温かくなってくると、産卵をするために太平洋から瀬戸内海まで泳いできます。その瀬戸内海に入ってくるだろう4月中旬から漁を解禁し
サワラが瀬戸内海に潜伏しているのは6月頭頃まで。
なんととっても短い!!!
5月末ごろには子を持っているサワラは激減し
6月頭ごろには毎年、瀬戸内海から旅立ちをし
太平洋に帰っていくそうです。
サワラをとってきて、すぐに血抜きをし、さばいて柵にした状態で
炙り、たたきにすると、めっちゃくちゃ美味しいんです。
そのたたきを甘い新玉ねぎと一緒に食べるのが最高!!!
去年は、ほぼ毎日食べてました。(笑)
サワラのほかにも
6月~8月しか獲れないマナガツオ
5月下旬~6月までしか獲れないシラス
6月しか獲れないキスゴ
5月中しか獲れない甲イカ
12月から4月までのタイラギ貝
など、特定の季節限定でしか獲れない魚介が
本島ではたくさんあります。
一方
鯛や黒鯛、タコ、メイタガレイやメバルは
比較的通年獲れます。
通年獲れるといえど “味” と “漁獲量” は
時期に応じて変わってきます。
例えば、黒鯛は冬がとにかく美味しい!!
脂のノリと身の詰まり方が夏の黒鯛と比べて全然違います。
冬の黒鯛なんて、さばいただけで手に脂がベトベトとつくぐらい
脂×脂してるので、それが最高!
魚の脂はいい脂なので健康において罪悪感もないです。
本島を語るには欠かせないのが “タコ”
タコは1月の下旬~4月までと、9月が禁漁となってます。
この禁漁期間の意味は、タコが本島沖からいなくならないための調整期間という意味で禁漁にしています。
この期間以外は基本的にいつでも獲れます。
が、年にもよりますが、時期によって漁獲量やタコの大きさはだいぶ変わってくるみたいです。
本島さかな部でもタコタコフェスティバルをこれから定期的に開催していくので、タコについては別記事でもしっかりと魅力を伝えていきますよ。
2:天然の魚だけを獲っている
現在、本島では養殖業を全くしておりません。
近年、日本の漁業界では養殖がとっても伸びてきてます。
実際にスーパーで売っている魚も半分ぐらいは
養殖の魚ではないのでしょうか。
同じ瀬戸内海の中でも
香川県ではオリーブハマチの養殖
愛媛県では鯛の養殖
その他にも、牡蠣の養殖があちらこちらで盛んですよね。
もちろん、養殖の魚は何をエサにして食べたか記録としてきちんと残っているし、供給も安定しているのでメリットもあります。
世界でも養殖魚がトレンド入りしているみたいですが...
負けてはならん!!!
天然の魚だからこそ味わえる良さをもっと知ってほしいのです!!!
天然の魚は広大だけど24時間危険が伴う海の中で生活をしてます。
適度に運動し、程よいストレスを感じ、毎日天然の色んなエサを食べています。
動物でも、動物園のライオンと野生のライオン
どちらが生き生きとしてますか?
野生の方が生き生きとしている
→身が引き締まっている
と、私は思います。
また、本島沖は瀬戸内海の中でも潮流が特に早いと言われております。
実際に大潮の時には海面が渦を巻いているみたいになります。
海の中はもっともっと複雑な潮流なんだとか...(潜水士情報)
そんな中で毎日すごしている魚たちは
きっと自然と鍛えられていることでしょう。
なので、本島の魚は身が引き締まっているのが特徴とも言います。
今回は、本島の漁業の特徴について考えてみました。
これらの特徴を生かして
今後も様々なイベントを企画していきます!
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