![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118156934/rectangle_large_type_2_7c18c84aad8996269c5b1894becf0db7.png?width=1200)
美術館巡りにハマりそう。
こんにちは。
今日は久々の近況報告を。
この夏、私は久々にハマるものを見つけました。
それは西洋絵画。
いきなりどうした、といった感じでしょうが、私が少しずつ西洋絵画に惹かれていった訳を今回は書いてみますね。
きっかけは原田マハさんの小説
昨年読んだ本の中で印象深かったのが、
当時無名画家だったゴッホを支える弟テオと日本人の美術商との交流を描いた「たゆたえども沈まず」という小説です。
小説を読み始めると、当時のパリにいるかのような没入感があり、一つ新しい体験をしたような気分になりました。
読み終わった時には、原田マハさんの作品を全部読みたいと思ってしまったんですよね。
◇◇◇◆◆◆
原田マハさんの作品は、アートを題材にした小説がたくさんありますが、アート以外のテーマの作品も多くあります。
アート小説を読んだ後はしばらくその余韻に浸りたい、ということもあり、アートを題材にしているものとそうでないものを交互に読み進めることにしました。
2023年に読んだ順番で言うと、こんな感じになってます。
(◇はアートを題材にしたもの)
◆「生きるぼくら」
◇「暗幕のゲルニカ」
◆「総理の夫」
◇「常設展示室」
◆「星がひとつほしいとの祈り」
◇「風神雷神」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118154660/picture_pc_5ef8a616d3a81b3f8e2df9f23f621c73.jpg?width=1200)
今は風神雷神を読んでいます。
これもまた壮大なストーリーながら、描写がリアルで当時にタイムスリップしたかのよう。毎度ドキドキしながら読み進めています。
マティス展に行く
原田マハさんの「常設展示室」という小説にはアートと関連する6つの短編が収録されています。
どの短編も読み終わると、嘆息して一つ余韻を置いてから次の作品にいきたいような心に響く作品ばかり。
小説の中で登場する絵はやはり気になって読後にスマホで画像を検索☝️
その「常設展示室」の中の一遍にアンリ・マティスの「豪奢」という作品を題材にしているものがありました。
その絵を調べて私は気づいてしまったのです。
この作品、今なら東京で見れると。
その頃東京では8月20日まで東京都美術館で「マティス展」を開催していて、私が見たいこの作品も展示されていることがわかったのです。
◇◇◇◆◆◆
ここで私がどれほど美術音痴だったかを暴露すると、私、マティスをよく知りませんでした。
「マティスの描いた作品」といっても何一つピンとこないくらいの無知っぷり。
そんな私が、
「何がなんでも「マティス展」で「豪奢」を見に行く!」
とチケットを取って、アンリ・マティスの展覧会に行ったのです。
◇◇◇◆◆◆
そこで、私はすごく衝撃を受けました。
アンリ・マティスという画家の作品の幅広さ、というのか、
「これ、一人の画家の展覧会なの?」と思うほど、作品は多岐に及んでいました。
私が見たかった「豪奢」という作品は思った以上に大きく迫力があり、まず圧倒されました。
その後実物を見れた嬉しさがじわじわと。
小説の場面を思い返してみたり、自分なりに色々考えてみたり。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118155988/picture_pc_0447643d250922500b7dc10179b16dc8.jpg?width=1200)
名画と呼ばれる作品じゃなくても、「私、これ好きだなぁ」と思う作品もたくさんありました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118156040/picture_pc_bc8860ace80475be4990b598b9c4d2db.jpg?width=1200)
マティス展を出た帰り道に、ものすごく心が軽くなっていることに気づきました。
なんかすごく没頭して、なんかすごくスッキリしたと。
思えば、この夏の私の頭を占めていたのは受験生の娘のことばかりで。
「受験まであと半年だからやり切らなきゃ」と娯楽の少ない日々を受け入れてきました。
そんな乾ききっていた私の心に、マティスの作品がくれた潤い✨
とても気持ちが晴れやかになって、狭い世界から急に抜け出したような解放感がありました。
「美術館、私、すごく好きかもしれない」
山田五郎さんのYouTubeにハマる
その後、マティス展から帰った私は、アンリ・マティスについてもっと知りたいと思い、関連するYouTube動画を検索してみました。
そこで、知ってしまったのがこのチャンネル。
知って世界が変わりました。
山田五郎さんの西洋絵画の知識量は半端ない!!
そして雑学も目一杯で、聞いててすごく楽しいです!
私は今まで美術に対する苦手意識があって、美術は敷居が高くて私の人生とは違う次元のものと、勝手に壁を作っていたんです。
でもこのチャンネルで西洋絵画に対するハードルが一気に低くなりました。
だって偉人だとおもっていた画家の生涯、ツッコミどころ満載なんだもん😂
嬉しいことに200本以上も動画があって、家事の合間にそれを見ていると、気づいたら西洋絵画にどんどん詳しくなります。
画家の生涯、西洋美術史の流れ、世界史との関連、当時の文化、キリスト教や神話、日本との関係。。
もう面白くて、どんどん学びたくなる。
◇◇◇◆◆◆
好きこそものの、と言いますが、この1ヶ月で西洋美術史の流れがスッと頭に入ってきました。
せっかくだからこの機会に体系的に学んでみたいなと思ったら、「美術検定」という勉強にちょうどいい検定試験を見つけました。
これはもう、完全に自己満足で受けるやつです。
先日オンラインで無事4級が取れたので、11月に3級を受けたいなと思っています。
初心者でもとっつきやすい本
では最後に、これを読んで 西洋絵画気になるなーと思った方のために、私が読んでよかった本をご紹介♪
① この絵、誰の絵?
西洋絵画60点、日本絵画40点の作者を当てる本!
中世から近代まで幅広く、有名な絵画ばかりですが普段美術に関心がなければ知らない絵も多いと思います。
歴史の教科書に出てくるような作品もあるし、1冊あると親子で問題を出し合えて楽しいかも。
② 世界一やばい西洋絵画の見方入門
YouTubeの動画を時系列でまとめた1冊で、真面目な美術本とは一味も二味も違うからこそ、美術とは縁のなかった人に読んでほしい!
もちろんYouTube動画の方が話の内容は何倍も濃いですが、紙の本を捲りながら落ち着いて読むとまた理解が深まります。
山田五郎さん独自の作品の解釈もまた、人間味を感じます。
③ 西洋絵画の教科書
西洋絵画を知るうえで欠かせない、時代の流れ、キリスト教絵画の見方、印象派が誕生してからの変遷などがイラストを交え、親しみやすく分かりやすく書かれています。
山田五郎さんのYouTubeで新たな知識を得て、この教科書で復習する、といった感じで何度も読み返している本。
最初はとっつきにくいと感じたキリスト教や神話を題材にした作品も、繰り返して読むうちに、少しずつ開けてきました。
④ マンガで教養 やさしい日本絵画
私にとって、西洋絵画よりもはるかにとっつきにくかったもの、
それは日本絵画。
そんな私にも読める本はないかと探したらありました!
マンガとイラストで要点を絞ってわかりやすく解説してくれているので、もう日本絵画はこの一冊にお任せあれ。
面白いもので、最初はあまり興味がなくても知ってしまうと実物が見たくてうずうずしてきます。
さいごに
マティス展を見てから、美術館という場所が一気に好きになりました。
東京には素敵な美術館がたくさんあるし、まだ行ったことのない場所も多いので、
「もうあれもこれも、見どころだらけじゃないか」と嬉しい叫び。
美術館巡りがこれからの私の新しい趣味になりそうです。
おすすめの美術館や展覧会、ぜひ教えてくださいね。
◇◇◇◆◆◆
久しぶりの更新なのに、いきなり突っ走ってしまいました。
また近況、報告していきますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。