娘と緑道ランニング〜褒め上手になると決めた話〜
こんにちは。
東京は雨の日が続いていますね。
私は変わりなく晴れの日も雨の日も、2歳児とのイヤイヤバトル、9歳反抗娘とのバトルを繰り広げています。
今回はそんな9歳娘と夜の緑道でランニングしたときの話です。
それではさっそくいってみましょう!
娘とランニングすることに
夫と娘は、コロナが流行る前までは、毎年神宮球場で行われる新宿ハーフマラソンのファミリーラン(2km)の部に出場していた。
(夫が容赦なく娘をグイグイ引っ張ってゴールするので、毎年まあまあの記録を出している。)
最近は走ることから遠ざかっている夫と娘。
でも、お菓子を食べて動画を見てはゴロゴロしている娘に、
「これは走ったほうがいい!」
夫が娘を誘い、娘はしぶしぶ近くの緑道で夫とランニングを始めた。
走り出すと気持ちがいいようで、清々しい顔で帰ってくる2人。
娘「パパと緑道7往復したよ!」
私「すごいね、私も前に走ったけど1往復でバテたよ」
娘「うわぁー、だっさー」
(※ちなみに1往復は400mくらい)
そして翌週。
次は運動不足の私が、娘と一緒に走ることになった。
「ママってさぁ、前に1往復でバテたんでしょ」
「大丈夫、今日はやる気あるから。」
「ほんとに大丈夫かなぁ」
「リードしてね、たのむよセンパイ」
夜7時の薄暗い緑道。
まずは9歳のセンパイに習って準備体操をする。
娘が通うダンス教室直伝の体操は、身体がガチガチの私にはキツイ。
「ハイ!声出して!イチ、ニ、サン、シッ!」
「ごぉ、ろく、しち、はぁち」
ランニング開始
「ママ、まずはゆっくり走るから、ついてきて」
「はい、お願いします。」
夜の緑道を軽やかに走る娘。久しぶりの運動。
爽快だ。
1往復目終了。すでにセンパイの顔は赤くなっている。
「(ハァハァ)ママ、大丈夫? バテてない?」
「(ハァハァ)大丈夫、思ったよりきつくない」
2往復目終了。
「(ハァハァ)ママ、大丈夫? 続けられる?」
「(ハァハァ)うん、大丈夫。まだいける」
「ママ、すごいね! 前は1往復でバテたって言ってたのに」
「あ、ありがとう」
「ママの最高記録更新だね!!」
3往復目終了。体が熱い。
「(ハァハァ)ママ、大丈夫?」
「(ハァハァ)疲れてきたけど、まだいける」
「ママ、1往復しかできないって言ってたのにすごいよ!がんばってる!」
私、最近、こんなに褒められたことあったっけ。
知らなかった、実はこの子、褒め上手だ。
こんなに褒められたら、人間もっと走りたくなるもの。
そうか、だから今日は、一人のときよりずっと走りやすいんだ。
ランニング後半
4往復目を始めるときに、娘が言った。
「ママにいいこと教えてあげる。
息を2回吸ってから息を2回吐くと走りやすくなるの。
スッスッ、ハァハァで。やってみて」
「はい、やってみます。センパイ」
で、4往復目が終了し、
「ママ、呼吸はどうだった?楽になった?」
「あっ!やるの忘れた」
「あちゃー」
「ごめん」
「でも、ママすごいよ。1往復しかできなかったのに、もう4往復だよ」
「ありがとう、センパイのおかげです」
「このへんで終わりにする?」
「あと1往復がんばる!」
というわけで、ラストの5往復目。
私は走りながら考えた。
どうして普段はあんなにこの子とケンカをしてしまうのか。
暴言を吐かれると、私もつい感情的になって、いつも上手くいかない。
でも、こんなに優しい子じゃないか。
「ママ、すごいよ。また最高記録だ」
娘が私を褒めながら前を走ってくれるように、
私も娘を褒めて伸ばしたい。
わかってるんだけどなぁー、わかってるんだけど。
ラストスパート
なんで上手くいかないんだろうなぁ。
娘との日々のケンカを思い返しながら走る私。
すると、折り返したところで娘は走るペースを上げた。
娘の華麗なるラストスパートだ。
どんどん離されていく。
そのとき思った。
「あぁ。きっとこの先、あっという間に抜かされるんだ。」
ごちゃごちゃ考えてる私を差し置いて、娘はきっとすぐ成長してしまう。
今の絶賛反抗期も、娘はすぐ忘れてしまうんだと。
「・・・・・負けてられない!」
私も慌ててラストスパートをかけたけど、私はイメージ通りに体が動かない。全然追いつけなかった。
とはいえ5往復達成。褒め上手のセンパイのおかげだ。
褒め上手になりたい
「ママ、すごいよ!!5往復もするなんて!!」
いつもケンカばかりの生意気娘に、帰ってからも何度も褒められた。
一緒にお風呂に入り、汗に濡れた娘の長い髪を丁寧にシャンプーしたら幸せな気持ちになった。
今日のランニングを思い返す。
褒められ続けて、私は走るのが楽しかった。
私がいつも娘にしてるのと逆だなと思う。
娘はなんて言われたい?
もっと頑張りたいと思う声かけはなんだろう。
「すごいよ、昨日は1問しかできなかったのに今日は5問もできるなんて!」
「最高記録だ!!」
こんな感じ? わざとらしい?
あぁ、褒め上手になりたい!!
◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆
と、長々お付き合いいただきありがとうございます。
娘を見習って褒め上手になると決意して、早2週間。
なかなかバトルは減らないものの、少しは関係性が良くなったかなと。
でも最初からケンカ腰の態度でこられたり、不機嫌だったりすると、褒めようがないじゃないか、、と思う未熟な母です。。
でもランニングのときの娘を思い出すと、
どうせ、あっという間に遠くに行っちゃうんだから、伴走者になれるうちは頑張ろうと思えてきました。
今の悩みも気づいたらもう過ぎ去っていて、
このランニングもお互い忘れてしまうのかなと。
そう思ったら、書き残しておきたくなりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。