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くつろげる空間を売りにした郊外型カフェ増加の背景

(少しずつNoteに記事を移行しています)

時代のマーケットにあわせて試行錯誤している外食産業。パンデミックでなんとなく大きく4つの形態にわかれたと思います。

①今までと同じことをやっている
②既存店を見直し、儲かるお店だけにした
③まったく違う業態で再出発
④他がやって成功しているのをパクる

そこで今どんどん増えている郊外型カフェが気になったので今日はこれについて書きたいと思います。

「むさしの森珈琲」
(なんとかの森とか、緑を感じられる名前がいいですねえ。名前だけで癒される)このお店のような郊外型カフェスタイルが今、じわじわ増加しています。増加の背景にはパンデミックでファミレス含めた約1,500店舗の飲食店が閉店もしくは閉店予定となりそのうち2、3割が焼肉店かカフェになる、いわゆる「業態転換」が行われていることが要因だと言われています。

先ほどの「むさしの森珈琲」はすかいらーくグループでファミレスのジョナサンの業種転換版。記憶に新しい、政府から緊急対策の一環として事業再構築補助金が設立されましたが飲食店も適用されることから「業種転換」・「業態転換」等で申請採択された店舗も少なくなかったでしょう。

これが後押しになり新型形態のカフェ、飲食店が増加したのもあるようです。

ところで私も気分転換でテレワークで利用するコメダ珈琲はコロナ禍でも黒字確保、独り勝ちといえる決算を出しました。
コメダはコンセントがあるので充電OK。
一人席がありそのスペースも程よい広さで落ち着いて作業できるなかなかよい場所。店によっては多数が接続しすぎ、かつYouTube動画などを見てる人が多いと途端にFREE-Wifiの速度が遅くなるけど、ポケットWifiを持参しているので作業程度ならその辺はさほど影響なし。

さて、コメダの独り勝ちの要因、気になりますよね。

スタバやドトール等が駅ナカや駅チカ、オフィス街、郊外でも好立地への出店が多い中、あえてメインを外して出店する戦略が功を奏したと言われています。幹線道路から少し離れた場所や住宅街、都内でも便利な立地、だけど2F以上に出店だったりと緊急事態宣言でオフィス出勤需要が減ったり駅ビルがCloseになっても出店エリアがちょっとはずした場所だったことがダメージを極力抑えられ黒字確保につながったようです。

また、店舗設計の違いも大きく影響。
かつての都内のスタバやドトールなどはたくさん座れるように席数を多く用意していたけどソーシャルディスタンスが必要になった途端これが裏目に。稼働する席数を間引きしないといけなくなり、大きく機会損失。

その点コメダは元からゆとりのある座席の設計をしていたのでまさにソーシャルディスタンスにぴったりでした。冒頭にも触れた、時代のマーケットにあわせて試行錯誤している外食産業。パンデミック前にはもう戻れないし、これからも常に変化をしていかないといけない産業の一つですが、都内では業界をまたいで異業種の人を巻き込んで展開する新形態の飲食店がどんどんでてきています。その中でいくつか気になった共通点がありました。

「見える化」
「特別感」
「上質なこだわり食材」
「にわかにエンタメ要素を取り入れる」

日本中がDX(デジタルトランスフォーメーション)に向かって取り組みを進め、「見える化」が叫ばれる中、また違った意味での「見える化」が外食産業でも取り入れられているようです。

「上質なこだわり食材」の波は特に感じていて、行動が制限され気軽に行けなくなった今だからこそ、不便な場所でも最終的にこだわりが感じられ本当においしければ人はそこに吸い寄せられるんだなあ、と感じています。

それにしても今までの飲食店って定休日以外営業しない、なんてことはなかったですよね。

それが今では営業したくてもできない、更に仕入れたものが足りなくて補充するのではなく、仕入れたものが消費しきれなく破棄という経験をし、お店側は商売としての効率性を考えたり色々と気づきがあったり、助成金を申請する為にどうしたらいいかと知恵を振り絞ったり、ある意味よい機会になったこの数年。なんちゃら宣言とかがでるたびに振り回される外食産業、もちろんこの業界だけがしんどいわけではないです、でも生きていく為に食べることは必要で私たちの生活にとって切り離せないことだから、なくしてはいけない産業。お店側が愛をもって接していて、お客様からも愛されてるお店は波も乗り越えれると信じてるし、そういうお店はこれからも心から応援していきたいと思います。

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