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ブティックホテルとの出逢い
今ホテル業界で働いていることは、わたしの人生を振り返ると大きな転機かもしれない。
新入社員としてブライダル業界へ入り、自分がやりたいと思ったことをやり尽くした先に、一旦リセットすることに決めた28歳。
次の転職先も見つけないまま、放浪の時間を過ごしていた約3か月。
あのときの私は、ただワクワクすること、新しいことがやりたかったけど、それが何なのかまだ掴めていないままダラダラと過ごしていました。そのときにたまたま出逢ったのがTRUNK(HOTEL)。
当時まだTRUNKが出来上がる構想段階の際に、「すごいホテルを作る」という話を聞き、心が躍ったことを今でも覚えています。
そして「ブティックホテル」という規模が比較的小さく、独特な発想や創造性、デザイン、サービスなどを売りにするホテルが、海外では数多くの点在しているとこと。そのブティックホテルを日本・東京に広めて、ホテルとしての在り方を変えたいと。
ホテルといえば、旅行先の寝泊り手段であり、安く抑える一番のポイントで、たまにお洒落をしてクリスマスや記念日などへ訪れる場所、そんなもはや学生レベルの感覚しかなかった私には、日本のホテルはもちろん、海外のホテルの知識はもちろん、なかなか訪れる機会さえなかなかありませんでした。
そんな自分が新しいホテルを作る場所へ飛び込むとは全く考えたこともなかったけれど、「ホテルが人の価値観が変わるきっかけを与える」という言葉に素直にワクワクし、その高揚感からホテル業界を次なる場所へ決めました。
あれから4年。
東京ではありとあらゆる場所でホテルの建設ラッシュが続き、ホテルの在り方が以前と比べると価値観が変わっていきました。
記念日や特別な日にお洒落をして訪れたり、非日常を与えてくれるホテルだけではなく、泊まること以外を「ここ」に来ることで新しい発見を体験させてくれる場所にもなりました。
きっと新型コロナウィルスの影響で、これからもどんどん私たちの価値観は変わっていくでしょう。そしてホテルの役割も変わっていくことと思います。
そう、ホテルの歴史を見れば、音楽・ファッション・食から政治的背景や世界情勢そして価値観の変化など多くのものを感じ取ることができるから面白い。
ホテルを知ることは、その土地に住む人々の生活を知る扉へノックすること。
そんな風にいまは考えます。
ホテル業界のことなんて全く知識ゼロだった私が感じるありのままをレポートすることで少しでも学びになれば嬉しい限りです。そして、私のようにホテルに対して全く接点がなかった人が、少しでもホテルという観光産業へ興味をもってもらえるきっかけになればと願っております。