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失敗したぶん、うれしさ倍々、そして悲しみ半分こ。やってよかったお部屋のアップデート。
アトリエの壁と天井を漆喰で塗り、6年が経とうとしています。
はじめてにしてはよくできたなぁ、と喜びに浸ったのも束の間、1年後には3匹のこぶたで言えば「ワラの家」のように長くは保たない怪しい予感。触われば崩れるデリケートな漆喰の壁になってゆきました。
壁よごめん…原因はわたしよ。
兎にも角にも「6年間よくここまで持ち堪えてくれたね、ありがとう」の感謝の気持ちと、それとは裏腹に、漆喰を塗り直すとなると、前回塗った部分を剥がすところからのスタートか、大変そうだな、1、2週間はかかりそうだな。
こういう心がなかなか決まらないとき「じゃあ、キミはどうしたいの」と自分に問いかけるようにしています。すると背筋がピンとなり、「やります」という良いお返事をします。いわゆるこれが、”自分スイッチ”というものなのでしょうか。
いろんなことに区切りをつけた11月。
やる気モードに火をつけて挑んだ漆喰リベンジと、6年間を過ごしたアトリエのアップデートについてお話しさせていただきます。
ひと段落は、自分でつくりましょうか。
そして、自分がやりたいことで、埋め尽くしましょうか。
見えないフリに、さようなら
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一周まわってポジティブ変換
合板の壁には下地を塗らないといけない。
漆喰をぬるんだから漆喰だけ買えばいい、そんな浅はかな考えで向かったホームセンターで、部屋の壁はおそらく合板なので下地が必要なことを知りました。
ということは?予算が単純に倍になります。
それを知り、怖気づいた私はホームセンター内を何周も歩き回り、どうにかならないかと考え、頭がツーンとなるほど悩んだ結果が、下地がなくても大丈夫かもしれない、という見事な不正解を叩き出しました。
歩いているうちに不都合が、一周回ってポジティブ変換された模様です。
そうです。
下地を塗らなかったので漆喰の壁は6年保たずして崩れたわけです。
↓ こういう感じなりますよ(失敗例)
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言うことを聞かないとこうなるんだよ、ということを身に沁みて感じてます。
でも一歩踏み出した勇気だけは、報われているのかな。
体力をください
雪降る季節を目前に、部屋の中には白い粉が舞い踊ります。(漆喰の粉です)
漆喰リベンジで、一番楽しかった作業は?といえば、一番大変そうと思っていた「漆喰剥がし」。壁からもう浮いてくれているから、ペリペリと気持ちいいほどキレイに剥がれ、まるで新感覚のストレス発散ゲームのようです。
「りんごの皮を切れないよう、どれだけ長くむけるか」のごとく、「漆喰をどれだけ崩さず袋に詰め込めるか」に挑戦しながら全てを剥がし終え、パンパンに詰めていった10kgの袋の数は全部で6個!結構な量と重さです。
もったいないおばけがでてきそう。。
ごめんなさい、もう失敗はいたしませんと誓いつつ、、、
粉まみれの部屋を少し箒でキレイにしたら、次は合板にある凹ラインに”下地ひび割れ補修用テープ”を貼っていきます。前回これを貼らなかったことも、ひび割れができてしまう原因だったので、しっかり貼っていきます。その他必要な箇所に養生テープを貼り終えたら下準備はOKです。
あとはひたすら下地を塗り、乾いたら漆喰を塗ります。
コテ板とコテは前回使っていたものがあり、コテ板は引き続き使えたけれど、コテの状態としては前回塗った時に変な力が入りすぎていたせいか、かなり擦り減った状態。半日使ったところで割れてしまい、何かあるもので代用できるものはないかと考え、部屋にあった「プラスチックヘラ」を使うことにしました。人それぞれだとは思いますが、私的にはヘラの方が力加減を調整しやすくて塗りやすかったなぁという印象です。
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壁と天井を塗り終えると、腕およびそれにまつわる筋肉は限界を迎えます。体の真ん中には鉛を詰め込まれたようで、「よいしょ」「よっこいしょ」の掛け声なしには動かぬ身体。
これで最後だから頑張れ!と自分に言い聞かせ、ようやく9日目にしてコンプリーーーート!!!
こうして見て見ぬフリをしてきた6年間にさよならしました。
「自然と心が洗われる」
キレイな白さが戻り、あまりにも白いので天国にいるようです。
下地を塗った壁を叩いてみると、亀の甲羅みたいにカチカチしてます。、
はぁこれでもう、安心(で、ありますように)。。。
ウユニ塩湖みたいな机に、思い出を
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壁がキレイになっただけでも満足だけど、いまならもれなく地味で面倒な作業でもなんでもできそうだったので、勢いのままに床のケアと机のアレンジをすることにしました。
まずは床のケア
もともとは木の床で、そこへ大理石調のスクエアマットを敷き詰めています。
漆喰同様6年経つのですが、歩いた時の日々の微々たる振動のせいなのか?マットがあちこちズレていて、その隙間にゴミが溜まり掃除がとても面倒。直したいけど、上にぎっしり収納された棚などが乗っているから自由に動かすこともできません。テトリスのように気持ちよくハマってほしいのに。
しかーし、漆喰作業で荷物は移動済み!だからラクラク動かせる!
なんて思っていたけど、マットは60枚近くあるもので…
なかなか地味で時間がかかる作業…でもキレイにハマると気持ちいい。
全部剥がす → マット拭く → 床掃除 → マットの角が固定されるよう、まずはマスキングテープを床に貼る → その上に両面テープをつけマットを固定
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次は机のアレンジ
アトリエには机が2つ、作業用と染色用があります。
まぁよく汚れます。いや、汚してます。
作業机は机といっても、無印良品の引出し付きの棚を脚にして、天板はアトリエにする際に解体した押し入れの扉に、漆喰とペンキを塗り使っています。
染色机は、IKEAで脚のみを購入し、白くペイントしたシナベニアを取り付けて、アクリル板をのせています。
不自由なく使えるけれど、長い目で見るともう少し工夫しておきたいなぁという箇所があり、それがこちら↓
・革作業机 → 数年おきにペンキを塗り直すサイクルをできればやめたい
・染色机 → アクリル板についてしまった染料のシミが気になっている
そこで染色机の解決策として
いいことを考えついてしまいました♡
もうこの際「染まった部分を生かしてしまおう!」というわけで、引出しにしまい込みすぎていて出番がなかった思い出などを挟み、模様として楽しむことに。
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フランスへ旅行で行った時の地下鉄の切符、お気に入りの絵、ちょっと前までは本のしおりとして使っていた美術館のチケットやパンフレットはこちらへ移動、どうしても捨てられない製作過程ででた面白く染まった紙など、挟めるだけでこれほどにも楽しい気持ちにさせてくれるなんて。
言葉にするなら「わぁ♡」
すてきな作業机に憧れもあったけど
もっと大事なものを見つけられたような気分です。
人間が最後まで持っていけるのは、モノでのお金でもなく「思い出だけ」
そう思うと、机いっぱいに挟めるくらいの楽しみを、どんどんつくっていきたくなったけど、冬は寒いからじっとして、春になったらでかけようかな。
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1つずつクリアになっていくと、作業机の問題も自然と解決へと向かいます。
作業机も同様に、机の上と側面に乳白色のアクリル板を貼り付けて、これで汚れもホコリもササっとお掃除できそうです。
ただ、アクリル板の端は意外と切れ味が鋭いので、3Mの透明テープを貼って安全対策も必要になります。たまたま持っていたこのテープはあまり目立たないので、いい仕事をするなぁと感心。
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自分がうれしくなることに時間をつかう
大きな変化こそないものの、思いがけない変化が重なり合い、居心地のよさがグンッとアップした今回のアトリエのケア&アレンジ。
体力的にも、いま、やっておけてよかった。
壁を塗るのは楽しいけど、天井を塗るのはこれで最後にしたいかな。。
兎にも角にも
両手両足、頭の上や股に至るまで、なんでもひとりで抱え込みやすい性格だから、真っ白なこの空間こそ、気持ちをうまくリセットしてくれる清き救世主です。
こころが乱れることもある、自分のペースが狂うこともよくある。
だから、イィィィーーってなる感情をここでリセットして、大爆発を阻止します。(そこまでなることは、ほぼないけれど、笑)
あとは、ひとり時間も存分に満喫できそうです。
たのしく 無理なく ささやかに過ごすこと。
いつもどおりの生活にしばしおやすみをもらい、思う存分、自分のために「みちくさ」をした、アトリエのアップデートのお話でした。
今日の一枚
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無印良品のお菓子を非常食用に部屋の引き出しにストックしています。
賞味期限ギリギリになったら食べようと思って。
でも意志が弱いから、クマちゃんのビスケットをあけてしまいました。
あっという間になくなったら悲しいので、小さいお皿にあけてから食べるようにしてみたのですが、おかわりという制度があるので、結局お皿においてもおかなくても、同じということになりますね。
冬は雪道が怖いので運転を控えており、無印良品は少々家からは遠いので
雪が溶けて春になったら、いなくなってしまったクマちゃんビスケットを買いに行こうと思います。
あと、お皿に乗っているAND THE FRIETの紫や紅色のポテトのお菓子がまた美味。リッチな気分を味わいたい時におすすめです。パッケージも最高にお洒落です♡
それではまた、次の記事でお会いしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
どうぞ良いお年を。